F-102では エアインテークがコクピット下前にあったのですが、F-106では キャノピー後ろに位置を後退させています。また、主翼の後退角も変わり、境界層分離板が無くなり、そのかわり、ドッグツースがついております。
兵装は胴体下のウエポンベイに収められており、ファルコン4発と ジーニー1発を搭載できます。このジーニーですが、危ない核弾頭でありまして、近くを飛行中のものは 全て巻き込みます。 これで、鬼に金棒。「ソ連の爆撃機さん いつでも飛んでいらっしゃい。きっちりと撃ち落として上げるから」状態となったのであります。 |
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とはいえ、乱暴な兵装であったことに気がついたのか、70年代にはM61,20mmバルカン砲を搭載できるようになっております。
生産機数は275機。いくら金持ちのアメリカでも さすがに 500機揃えるには お高すぎ ということだったのでありましょう。
搭載電子システムは国家最高機密で、門外不出の箱入り娘だったため、海外に派遣されることは生涯一度もありませんでした。この辺の事情はF-22に似たものがあり、F-22も常に海兵隊にガードされている堅そうなお嬢さんではあります。
F-106はUSAFの単座戦闘機としては最大級の大きさで、これだけの大型機でありながら、エンジン推力に余裕があるため、マニューバビリティは案外と良く、格闘戦も善戦したという話が残っています。 |