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グラマン F6F-3 ヘルキャット
(マッチボックス 1/72)

by 加藤 寛之 



  マッチボックス1/72のなかでも、初期の製品だった記憶がある。組み立てる前に胴体内側をみれば金型製作年が彫られていたと思うが、見もしないで接着してしまった。ご存知の2色成形キットなので、その色彩を充分に活かすため(?)に、外翼のまんなかあたりに分割がある妙な設計だ。背中の線もふにゃっと曲がっていて低く、コックピットが高い位置にあるヘルキャットの特徴の表現をわざわざ弱くしている。主翼断面形は厚い板のようだし、取付角も水平尾翼とともに実にイイカゲンだ。もっとも、そんなことを気にする人は、このキットを作らないだろうとも思う。そもそもマッチボックスのキットは、パパッと接着して“ハイ、完成!”というコンセプトの製品なのだ。真面目にB級を狙った正規製品なのだ(…と、思う)。私は、こういうキットが大好きだ。
 


 今回は、水性塗料で塗ってみた。水性塗料で塗ってみたくなっただけで、特に理由はない。デカールは予想通り、水につけてみたらバラバラに分解してしまった。旧いキットだったから、これは仕方がない。そこで慌てず、持っている余りデカールを探してみたら、それっぽく使えそうなものが見つかった。実機がどうだ、なんて全く気にせずに“それらしく”貼っておいた。コックピット前に貼った獅子マークはフィンランドの何かだったと思う。つまりだ、 “余ったシールは好きなところに貼りましょう”というのと、だいたい同じレベルで貼ったのである。
 とりあえず出来上がったら、最後に、GSIクレオスのトップコート<半光沢>をプ~っと吹き付けて完成とした。出来上がってみれば、ワイルドキャットにもゼロ戦にもみえない。どこから見てもヘルキャットである。満足、満足。


“この記事、ふざけている!”と叱られるといけないので、一つだけ役に立つことを書いておく。コックピット後部の小窓は、枠がない設計になっていた。これをそのまま取り付けると、透明パーツの厚みが白っぽく反射して見苦しい。こういうときは、透明パーツの厚みの部分を機内色か外部の色に塗っておくと、その厚みが見えにくくなる。どちらにするかは状況によるのだが、この完成品は外部の色を選択しておいた。いかがだろうか。


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Vol26 2011 Februaly.        www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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