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ポルカポフ(ハセガワ 1/72)

by 田口博通


 写真に撮れば 大きく見えますが、1/72では 手の平に乗るほど 小さいポルカポフです。大口径エンジンに短い機体。
GeeBeeレーサーのロシア版といえそうです。
 ハセガワのキットは 誰にでも あっというまに簡単に組むことができそうです。非常によくポルカポフのスタイルを再現したグッドキットだと思います。
 ただ どうしたことか、ハセガワのキットは毎度のごとく、実機表面のテクスチャー感が無く 飛行機らしさに欠けるのが難点。CAD上の3Dデータを単に そのまま 金型加工して 工業製品として販売しただけという感じで、魂が入っていないように感じるのです。いつも疑問に思うのですが、設計された方々はそれで楽しいのでしょうか? サラリーマンとしてはそれでいいのかもしれませんが、、、
 実機らしさという点では 50年前のレベル ファイターシリーズの方が一枚上手で、当時キットを設計した人達の「思い」が感じられます。
半世紀を経ても そのプラモデルを組むことでそれを感じることができる。すごいことですね。 これだけ技術が発達して ほとんどどんな加工でも可能になった現代にあって、それでも50年前のプラモデルを抜くことができていないのは何故?と考えてしまいます。



  小さいので、塗装は上下とも筆塗りとしました。デカールを貼った後で つやけしクリアを吹いておくと、わずかに残っていた筆ムラもきれいさっぱりと消えてしまいました。赤星のデカールが少し透けるのが難点ですが、銀色のスローガンは 立派なものです。


 どんなプラモデルでも 完成すると全長10cm程度の小宇宙がそこに存在します。そこがプラモ作りの醍醐味の一つ、幾つになっても止められない理由の一つかもしれません。



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Vol26 2011 February.    www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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