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ズリン Z-42M
(ホビーボス 1/72)

by 加藤 寛之



  知ってはいたのだが、それでも箱を開けたときに驚いた「ステルス・プラモデル」。水平尾翼とか脚とか、少しだけ灰色モールドもあるにはあるが、不思議なプラモデルだ。天蓋が透明なのは理解できるが、パーツを見ると胴体や主翼まで透明である必用はない。何色でモールドするかはメーカーの裁量だから、これでいけないことはないけれども、どうして胴体や主翼が透明なのだろう。
“これは面白い!”
“全体塗装をしないで組もう!”と思うのに何秒もかからなかった。



組み始めてみたら、思ったよりもキットが見えにくい。“合わないナ”と思ってよくよく見れば、バリが出ていたりする。それが見えない。胴体と主翼(胴体下面は主翼と一体成形)は、合いがあまりよくないのだが、隙間があっても見えないから気にならない。“どうせ見えないのだから、まあイイや”と、気にしないで作れるのが嬉しいといえば嬉しい。透明の影響が出たのは3点姿勢にするとき。機首に錘を入れたいのだが丸見えになるので、これは胴体下に棒を付けて支えることにした。
 塗装の手間がほとんどないので、その気になったらすぐに組みあがった。デカールがシルバリングを起こすと嫌なので、缶スプレーの透明を軽く吹いてデカール貼りの下地とする。そしてデカールを貼り出したら裏側が見えて、これまた面白い。
これで完成。なんとも不思議なものが出来上がった。
 



今回は色を塗らないからよいのだが、塗ろうとすると結構大変かもしれない。指定の白色をそのまま塗ったのでは透けた感じになるから、いったん全体を灰色で塗り上げてから白を重ねることになると思う。やはり、透明で作るのが良さそうだ。
PS:このような、無意味とも思える透明キットの前例にマルサンの透明飛行機キットがあるらしいのだが、私はまだ実物を見たことがない。機会があれば1/50サンダーボルトあたりを入手して、タイヤまで透明なままで作ってみたいと思っている。

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Vol28 2011April.    www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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