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イギリス博物館めぐり(その25)
ショート・サンダーランドMR5 Short Sunderland

小柳 篤司    コヤナギアツシ       . 

 ショート サンダーランドはイギリスのショート社が開発した4発飛行艇で、第二次世界大戦を挟む1938年から1959年までの21年間、哨戒、輸送、救難等幅広い任務に用いられました。イギリス沿岸航空隊で第二次大戦の全期間を通じ第一線で使われた唯一のイギリス製軍用機で、イギリス空軍最後の飛行艇でした。
第二次大戦中に、各国で使われた同級の四発飛行艇を比較します。
2式大艇(日本) PB2Yコロナード(アメリカ) サンダーランド(イギリス)初飛行 1940年12月30日 1937年12月17日 1937年10月16日
最大速度 453km/h 360km/h 342km/h
航続距離 7,215km 5,180km 4,955km
エンジン 三菱、火星12型 プラット&ホイットニーR-1830 ブリストル・ペガサス
1,530hp 1,200hp 1,050hp
サンダーランドは特に際立った高性能機では無かった様ですが、信頼性が高く、地味な任務を黙々とこなし、戦後も各国で使われました。
 防御火器が強力で「空飛ぶハリネズミ」の異名を取り、哨戒任務中にJu88と遭遇して返り討ちにしたり、Fw200コンドルと交戦したエピソードまで
伝えられています。四発機同士の空中戦は戦闘機のドッグファイトとは違い、あたかも巨獣同士の決闘の様相を呈した事でしょう。

撮影時期:2010年7月 撮影場所:ロンドンRAF博物館
http://www.rafmuseum.org.uk/

ショート・サンダーランドMR5 Short Sunderland MR5

写真(1) 機体全景


写真(2) コクピットと右翼第3エンジン。


写真(3) 右翼第3エンジン正面。


写真(4) 機首銃座の前で、乗員がもやい綱を掛ける状況を再現しています。


写真(5) 2式大艇と同様、主翼前縁に整備用足場が設けられています。


写真(6) 右側フロート外側。


写真(7) 右翼エンジン・カウリングを下側から。


写真(8) 右側フロート内側


写真(9) 主翼下面の爆雷を前方から。


写真(10) 主翼下面の爆雷を後方から。


写真(11) 尾翼を右側から。


写真(12) 尾翼を左側から。


写真(13) 左翼エンジン・カウリングを下側から。


写真(14) 飛行艇は着水時に過重が掛かる艇体下面に爆弾槽を設けられないので、
サンダーランドの場合、胴体側面から爆弾を吊るしたラックを主翼下面に引き出します。


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