1974年アメリカ海軍は次期艦上戦闘/攻撃機の開発を企画したが予算の制約を受けその開発はアメリカ空軍の開発した次期戦闘機を海軍に転用すると言う形に落ち着いた。
その候補に挙がったのがGD社のYF-16とノースロップYF-17の2機種であった。審査の結果空軍はYF-16の採用を決め自動的に海軍もYF-16の採用を決められる所であったが海軍は当初から双発エンジンを搭載し攻撃兵器の搭載量の多いYF-17に着目しており議会からのYF-16採用の圧力を退けその改良型であるF-18の採用を1976年に決定した。
もともと空軍向けに開発されたYF-17を海軍用にするには殆ど新設計の機体となり外見は似ているが中身は全くの別物のF-18と言う機体になった。 |
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1978年9月13日完成したF-18は晴れて次期アメリカ海軍の戦闘/攻撃機として採用されるかと思われたがアメリカ海軍内部からF-14の追加配備を求めるグループやA-6やA―7のパイロット達からF-18不要論が巻き起こりその配備が危ぶまれたがF-18推進派らの粘り強い交渉や実機を使った数々のテスト飛行でその有用性を示した結果1982年から各空母航空団に配備された。部隊配備から30年経った現在全てのアメリカ海軍の戦闘/攻撃飛行隊にはF-18によって占められている
一時は予算の制約や議会の無理解から何度も開発が危ぶまれたF-18であるが2011年現在アメリカ海軍主力艦載機となった姿を見て開発者たちの思いは如何なるものか |