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   フォッケウルフFw190タンクバスター
(ハセガワ1/32)

制作:ミートボール会員:吉村裕朗



 「機体について」フォッケウルフFw190タンクバスター

 本機は、フォッケウルフFw190F-8(A-8説あり)の主翼下面にMk103、30ミリ機関砲のガンパックを装備した機体で、対地攻撃用に試作されたものです。

 Mk103機関砲は、発射速度は1分当たり380~420発と少なめですが、初速が
860~940m/秒と早く、また、一発当たり525gの大炸薬量で地上攻撃に有効であ
ると考えられました。

 しかし、携行段数が各32発と少なく、対戦車攻撃には威力が乏しかったため、
正式な採用にはなりませんでした。
 試作されたのはF-8(A-8)/R3タイプが2機のみで、実戦に参加した記録
はないようです。

「キットについて」

 実戦配備されなかったので機体には部隊マークなどはなく、国籍マークだけの
地味な塗装です。もっとも地味なフォッケのひとつではないでしょうか。

 このキットには、制作に当たって注意する点があります。
 まず、カウリングの開口部に強制冷却ファンがありますが、このパーツはカウ
リングを組み立てるときに、一緒に組み込まなければなりません。そうしないと、
後付けでは穴の直径の違いで入らなくなります。私は後から付けようとして入ら
なくなり、パーツのフィンをカットして組み込みました。

 さらに、このキットはフラップを下ろした状態で制作するように指示されてい
ますが、30ミリ機関砲のガンパックを接着しようとすると、ガンパックの後部が
フラップと重なってしまい、接着することが出来ません。

 私が制作したときには、そのことに気が付かないままにフラップを閉じた状態
で制作し、幸運にも難を逃れました。思わず「おお、ラッキー!」と笑ってしま
いましたが。 



 この作品は、「枕頭くん」で大きめのリベット表現をして、リベットを打った
後のペーパーがけもしないで、あえてリベットが目立つようにしてみました。

 結果としては、ややオーバーな表現になってしまいましたが、暗い塗装のドイ
ツ機には、それなりに効果があるかもしれません。率直に言いますと、このキッ
トが再び発売されることはないような気がします。そういう意味では、作ってお
いてよかったかな、とひとり悦に入っています。今後、制作される方はフラップ
にご注意を。






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