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Me-262 ペガサスホビーズ (1/48)

by 加藤 寛之



  当Meb誌でホーカーハリケーンと零戦21型を紹介してもらったスナップキットのひとつ。部品点数39個は、同シリーズ中では部品数が多いが、それはエンジン周りに各2つ必要なためだろう。それ以外のパーツ構成はいたって簡単で、パカパカと組みあがってしまう…のだが、通常のプラモデルのように作ろうとすると、それなりに工夫や工作が求められる。
 
接合面の整形は欠かせず、接着は瞬間接着剤で行う必要があるし、アンテナ類は自作しなくてはならない。スナップならば気にならないのだろうが、場所によってはすごい隙間や段差が生じる。普通の方ならば“それならタミヤを作ればいいじゃないか!”となるが、私はこれを作りたかったのだから仕方がない(しかも前号でタミヤのキットが掲載されたので、ますます気まずい感じである)。



部品が少ないので、工作の話は省略する。完成に近づくにつれて分かったのだが、胴体の印象はトライマスターのキットに似ているみたいだ。参考にしたのかもしれない。エンジンナセルは、と見るとボリューム感に欠けて弱々しい。まあいいか。さらに、右から見るのと左から見るのとで、胴体の印象が違うことにも気付いた。右側の方が好印象だ。よくよく見ると、僅かに胴体右側の方に丸みがある。キャノピーも同様だ。これは修正できないし、要するに右から見ればよいのである。   最終段階で脚を差し込んでみたら、こんどは腰高に見える。実機ならば重さでつぶれているタイヤがキットではまん丸だし、草に埋もれてもいないのが原因かもしれないが、高い印象に変わりない。対策として、タイヤの接地部分を多めに切り落としてみた。これでOKとする。



 塗装は、キット指定を参考に、テキトウにアレンジした。使った塗料はGSIクレオスMr.カラーで、基本は筆塗りである。下面色は単調でつまらなかったので、軽く汚しをしておいた。 
 
機番「13」は上述のような塗装のテキトウさがあるので、前後を入れ替えて「31」にしておいた。デカールを貼り終えてから、缶スプレーの半光沢を軽く吹きツヤを整えて完成とした。


いろいろと書いたが、実質1週間程度で出来上がっている。これは部品数が少なく、面倒なコックピット工作がほとんどないためである。接着は瞬間接着剤で行うので、どんどん組んでいける。主脚などは脚カバーと一体なのだが、出来てしまえばまったく気にならない。そして短期間で完成する。
なんだかんだと言っても、絶対にMe262に見える。これこそがプラモデルの楽しさではなかろうか。コンセプトは明確、価格も安い。私はこれで満足である。

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