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フェラーリ250GTO
(グンゼ ハイテック 1/24)

by 田口博通


フェラーリ ベルリネッタの中でも 流れるような美しい曲線と曲面で構成された 250GTの そのスタイルの魅力は 今の時代でも 失せることがありません。
39台が生産され、1962年、63年のGTチャンピオンシップを獲得していますが、このタイヤハウスのコカコーラのような盛り上がりのボディライン 本当にセクシーですよね。1960年代のクルマの持つ美しさを全身で発揮しています。このころのクルマを呼ぶ時はhe彼ではなくてshe彼女だったんでしょうね。
グンゼのハイテックシリーズで発売されたこの車は ご存じマルチマテリアルで 素晴らしい完成度でした。製作したのは10年くらい前です。感心したのはボディラインだけでなく、エッチング製のワイヤーホイールも素晴らしいものでした。



ボディはサーフェーサーで下塗りし、1000番のペーパーで入念に磨き、Mrカラーのフェラーリレッドで塗装し、実車用のワックスをかけて艶を出しました。
ボディ裏側は光が透けないように 艶消し黒で塗ってあります。
ウインドーのモールですが、アルミ箔を貼りこみました。

ランプなど透明部品の接着には 塗装面を汚したくないので クリアーのシンナーを飛ばして濃くしたものを接着剤替りに使いました。



フェラーリの流麗なボディは高速でのノーズリフトを改善するために空力を考慮したもので、リアにはリアスポイラーが装備され、リベットで固定されていますが、これは ホンダF1で有名なリッチギンサーがフェラーリドライバーであった時代に発案したものであったといわれています。 私は特にこのリアの姿が好きで、そのリアからは大きなエクゾースト4本が突き出ていますが、これもアルミ箔を貼りこんでみました。排気管は艶消し白としました。



シャーシーはダイキャストとエッチング材で構成されていて、簡略化されてはいますが、エンジン、パイプフレームを表現しています。
最後につけたエンブレムは エッチングパーツを丁寧に塗りこんでみました。

完成してみますと、横からみたスタイルも フェラーリ250GTそのものを表現していて、当時の車には 現代の車にないチャームさがあふれます。現代の車は 特に日本の車は she彼女でなく、he彼になってしまいました。
男だったら 一度でいいから 、こんなスタイルのクルマをDriveしたいものですね。




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Vol41 2012 May    www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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