今回のキットは、ホビークラフトの1/72。カナダのメーカーが売っているカナダ機なのだが、この時代の同社製品はいずれも「とりあえず、こんなカッコウです」程度の出来で、どれだけスケールモデルであるかは疑問がある。このキットもその水準だ。私が籍を置いている模型サークルSLBの来年のテーマの一つが「白」らしいので、買い置きを開封して組んでみた。とりあえず資料を集めてみる。 特別な資料本などは購入していないので、古い雑誌を引っ張り出す。 |
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『航空情報』(1957年12月号、酣燈社)・『航空写真集』(1958年第6集、航空写真社)・『世界の航空 1959』(朝日新聞社)、この3冊だけでOKとする。資料を見るほど実機との違いが見えてくるし、どれもモノクロ印刷なので、無塗装銀なのか反射で黒く見えるのか、黒っぽいけれども黒なのか青なのか赤なのか判断できない。それに加えて時期によっても違いがあるみたいだ。そこでいつものように、あまり深く考えないことにする。アローに詳しい日本人はめったにいないはずだから(私が知らないことの拡大解釈)、結果として白くて三角形でカナダならば良いのである。 |