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Do335 プファイル (リンドバーグ 1/72)   

by 加藤 寛之


 このあいだ作ったのは中学生の時で、40数年前になる。当時のプラモ評価は大変にキビシイものだったから、リンドバーグのドイツ機シリーズはメチャメチャに酷評されたものだ。実際、自分でもその時は変なものが出来てしまった記憶がある。ここのところでリンドバーグのスカイレイ、スカイホークと作ったのだが、これが手ごわくて妙に面白かった。そこで、これもついでに作ってみることにした。 箱を開ける。部品数は少なく、しっかりした厚みの黄緑色のパーツで感じがいい。リベットや筋彫りは検討するまでもなくテキトウそうだが、承知の上だから、まあイイだろう。コックピットはL字型の椅子が1コあるだけで、作りやすそうだ。機首に入れる錘は100円ショップで買ったボルトを使うことにして、これで下見はOK。さあ、作ろう!



 、まず主翼。左右別々で、上下を貼りあわせるだけ。筋彫りが単純すぎるので、それらしく太い筋彫りを何本か追加しておく。上下を合わせてみると、前縁側が尖り後縁がボッテリした変な断面形だ。左右でだいぶ厚みも違う。こりゃ、ひどい。厚みと前縁の形は手をつけず、乾燥を見計らって後縁だけはシャープに削る。上側は表面からガリガリ削って平面感を出し、下面は削り上げだけでOKとする。
胴体は内部を黒く塗って貼り合わせる。その際に水平尾翼を入れ込むのだが、これには予め実機のように軽く上反角を付けておく。胴体との間に大きな隙間があるが、何とか埋める。
次に胴体と主翼の接着にかかる。まず主翼側の取り付け凸を切り落とし、よ~く平らにする。胴体側もよ~く平らにする。面を擦り合わせてなるべく隙間を減らして接着する。上反角を確かめてみると、左右主翼の厚みの違いが影響して、左右で角度は合っていてもギクシャクして見える。仕方がないので、適当なところでゴマカシてOKとする。風防の透明パーツは寸足らずで胴体と大きい隙間が生じるが、これはプラバンを貼ってだいたい合わせてOKとする。気にしていたらきりがない。



 あとは脚の支柱を伸ばしたランナーでそれらしくしたとか、ピトー管を付け足したとか、細かな追加工作をちょこっとしたが、特に書いておくほどのものではない。
パーツが少ないので、意外なほど簡単に塗り作業となる。Do335の塗装は、実機どおりでは物足りない。胴体側面をいかにも「ドイツ機」的に塗ることにした。もともと架空塗装なのでインクスポット(←この言い方、好き!)もテキトウで、解説するようなものは何もない。
左翼前縁の前照燈は、いつものように塗装でごまかす。排気管周りの大きな窪みは、塗装で狭く見えるようにしてみた。デカールを貼り始めたら劣化がひどい。リンドバーグらしくしようと思って胴体だけはキットのものを使ってみたが、思ったとおり何とも大き過ぎる(まあ、いいか)。それ以外のマークはあまり物から探して使った。



完成してみれば、そんなに酷評するほど悪くない。いいキットだとは言わないまでも、上出来である。私はこれで充分だ。前回、中学生のときに変なものが出来てしまったのは、どうやら自分の拙さが原因だったようだ。 “じゃあHe100やAr234も作るか”って? 申し訳ない、次は別の会社の製品を作るつもりです。


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