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フォッケウルフ Fw190A
(レベル 1/72)

by 加藤 寛之



1月は「レベル特集」ということで、この機会にと実質1日で完成させた。それが、このFw190Aだ。これは郡是レベルのファイターシリ-ズのキットではなく、その後にフレームランナー形式に改造された時代の輸入品である。その際に小パーツがいくつか追加されているが、本体は同じである。 このフォッケのキットを最初に買って作ったときは小学生だったと思うが、そのときでさえも「胴体が細いな」「風防が低いな、何かヘンだな」と思ったほど、実機に似ていない。しかも胴体と主翼の間には大きな隙間がパカ~とあくのだから、プラモデルとしても出来が良くない。それでも、作るのは今回で4機めだと思う。結構、好き❤ なのだ。



主翼は左右通しで、上下を貼り付ければ翼が組みあがる・・・のだが、金型が疲れているためか接着面がヘロヘロでしかも事後変形も加わって曲がっていた。接着面を平らにし、ゆがみは手の力で強引に戻す。完全には直らなかったが、まあいい。胴体も同様でなんとかくっ付けたものの、軽い捻れが残り、垂直尾翼がちょっと左に傾いている。 それよりも問題は下からはめ込む主翼と胴体との合わせで、胴体下面に合わせれば主翼の前から後ろまで胴体との間にずっと隙間があくし、押さえつければ下面とまったく合わない。どうにかしないとマズいので、0.3mm厚のプラバンを挟み込んでみた。パテは乾燥後に削るのではなく、溶剤で拭き取って対処した。拭き取り方式では多少窪んでしまうのだが、リベットを削り落してしまうよりはマシだ。



風防は胴体側に0.3mm厚のプラバンを接着して嵩上げし、実機の可動部にワクを塗らないことで大きく見せることにした。このとき透明パーツの厚み部分が反射して見苦しくならないよう、厚み部分に機内色を塗っておくと目立たない。・・・のだが、透明パーツがキズだらけで限界を感じたが、まあいい。
スピンナーは胴体の細さに合わせて妙に細長いから、ちょっと先端をツメておいた。プロペラは尖がっていてカッコいいのでバリの処理だけでOK。ついでに主翼端もちょっと削って丸める。それ以外は、段差や金型の痛みによるダルさやバリを軽く直した程度である。フレームランナー形式になって追加された翼下の燃料タンクも、せっかくだから付けておいた。だいぶ粗雑なパーツだが、翼下面でよく見えないのでかまわない。



塗装は水性塗料を使っている。私は持っている水性塗料の色数が少ないので、似たようなもので適当に代替して塗っている。キット指定の塗装は何かの間違いとしか思えない内容なので、それを参考にしながら「いかにもドイツ機らしい」ように塗っておいた。「そんなのイイカゲンじゃないか!」とのご意見もあろうが、その通りである。それでもキットの箱にある完成写真よりはずっと感じがでていると思う。 水性塗料はツヤをそろえにくいので、最後にトップコート半光沢を噴きつけてツヤを揃えた完成とした。実機には似ていないが、立派な「レベルのFw190A」の出来上がりである。当時最大限に高く評価された精巧なリベット表現と羽布の波うちの味を、タップリとご堪能ください。



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Vol 49 2013 January.    www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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