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Me-109F (フロッグ 1/72)

by ヒサマロ



こんにちは、ヒサマロです。今回はフロッグの特集ということですので昨年作ったMe-109Fを紹介させてください。フロッグといえば1936年に世界で最初のプラモデルを発売したイギリスのメーカーです。第二次世界大戦が始まる前ですよ。しかも戦後アメリカや日本が箱の大きさに合わせたノンスケールでプラモを始めたのと違って、最初から1/72の統一スケールでの発売ですよ。これはエアフィックスも最初から1/72で統一されていますから大人も含めた趣味としてコレクションすることを念頭において発売されたものと思われ、その辺にイギリス人の国民性が表れているような気がします。とにかくこのメーカーは自国の飛行機にとても愛着があり、こちらが知らないような実験機や練習機はたまた駄作機を平気で発売してくれるのですからその姿勢には頭が下がります。もちろん現在の目で見ると部品の合わせが悪いところや、シャープさが足りない、モールドが寂しいなどあげつらえればきりがないのでしょうがそんな野暮は言わずに気楽に製作するのが一番だと思います。 



私が初めてフロッグの製品に接したのは69年にハセガワがフロッグと提携した際に発売されたロッキードP-38J ライトニングでした。デッサンは当時としては良い方だった記憶しています。キット付属のデカールでライトブルーがきれいなバージニア・メアリーで作りました。成型色が黄褐色でランナーの断面が円形でなく四角だったのが印象に残っています。以後200円の袋入りのキットを含め色々とお世話になりました。77年にフロッグが倒産した時金型がどうなるか不明でしたのであわてて借金をして気になるキットを買い込みました。その後ソ連からノボとして復活したので喜んだことが懐かしく思い出されます。大半は処分してしまいましたがまだ手元にはシーヴィクセン、シーベノム、バッカニア、ワイバーン、リンクス、ジャベリン、ミーティア、アタッカー、P-51Aなどが残っていますのでいずれ成仏させてあげねばと思っております。



さてこのMe-109Fですが発売されたのは68年で最初は袋入りで発売され、後にボックスで発売されました。このスケールではレベルのE型、エアフィックスのG型に続くもので当時はやっとF型が発売になってマルセイユの機体をはじめとしてエースの機体が作れることに喜びを感じたものです。コクピットは例によってパイロットとシートのみなので見える部分にブラックグレーを塗ってパイロットを丁寧に塗装して終了。全体の合わせも問題はなかったのであっという間に士の字の形に出来上がりました。これだから昔のキットは好きです。




主翼などは動翼以外ほとんどモールドがありませんがこのスケールでは塗装をしてしまえばまったく気になりません。ドイツ機のインクスポットは筆塗りで再現するのが難しいので今回はパスしてAMLデカールからルドルフ・ミューラーの塗装にしてみました。組み始めてから10日ほどで完成できました。皆さんも自宅の押入れにある古いキットをたまには何も悩まずに作ってみてはいかがでしょうか。



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Vol52 2013 April  www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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