サンダーバードの場合、実機というかどうか議論があるかもしれませんが 非常に有名で、ほとんど実機化しているため 知らない人もいないと思いますが、 ここで少し解説させていただきます。
「サンダーバード5号は国際救助隊の有人情報収集宇宙ステーションで、太平洋上36,000kmの静止軌道に浮かび、役割は地球上の全ての通信をモニターし、その中からSOSをキャッチして、国際救助隊本部にレポートすることである。
主設計者はHoratio Hackenbacker (ブレインズ)
諸元は 全長400ft=約122m。
直径272ft=約82.9mの円盤型の衛星本体と 3号とドッキングするプラットホームベイとの2つの部分から構成されている。
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国際救助隊の衛星として常に軌道上にあるので、ステルス性を保つため、後期改造後、下部に探知レーダー電波を吸収するリング状のアンチレーダー装置を装備する。
円盤型衛星本体の周囲には銅色リング状の人工重力装置があり、主動力は小型原子炉で、太陽電池も装備されている。
情報収集専用の通信衛星であることから、機体各所に電波をモニターするアンテナ群が林立している。また、サンダーバード各機との通信中継も行っている。
オペレーション主任は2男のジョン・トレーシーで、ハーバード大学卒業の電子通信工学の専門家。3か月に1度、サンダーバード3号で補給に来る末っ子のアランと交代する。」
以上は1960年代当時の設定ですが、その内容はSFというよりも、現在の軍事情報収集衛星の姿をそのまま予見しており、その科学性が適確で素晴らしかったことをうかがわせます。 |