私もこのキットを通じてファントムと言う機体の存在を知りました。1/72としては確かレベル、エアフィックスについで3番目でした。ハセガワのキットが前2社と違うところはその武装兵器の多さ(燃タン、ブルパップミサイル2発、爆弾12発)とデカールの豊富さ(米海軍、海兵隊、米空軍2種)にありました。子供の私にはそれはとても魅力的なものでした。反面、脚などの細部はお粗末な出来でした。その後、1968年に金型を改修してF-4J(F-4D)とF-4Kへと実機同様にアップデートされるのですが元がB型のキットなのでかなり中途半端なものとなっていました。 |
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当時は最新鋭の機体でもまだきちっとした資料がなく、J型や空軍型は低圧タイヤ使用のため翼の上下に大きなバルジがあることエンジンノズルの変更とかは完全に無視されていました。ましてやブリティッシュ・ファントムはエンジンノズルだけの変更で済ませていました(これはレベルでも同じことをしていました)。
そして1972年にF-4Eが発売されたので米海軍機ファンの私はその機首を切断しJ型の機首を接合して完全なJ型のキットに改造したことが懐かしく思い出されます。1982年からは1/48のシリーズが発売され、1990年に満を持して現在も傑作キットとして流通している1/72の各型を発売するのでした。 |