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誌上個展

   ライアンPT-20練習機 (テスター1/48)

by クラキン



旧ホークのキットだと思います。

【キットと箱絵】
小さなダンボール箱にこの紙がペタっと貼ってあるだけです。
でもこの写真、何となくその気にさせる写真だと思いませんか?



キットは陸上機型と水上機型の両方のパーツが入ったコンパチキットで、陸上機型が大戦前の米陸軍のマーキングで、水上機型は珍しいオランダ軍のマーキングです。
出来の良いフィギュアが2体付いていますが、2体とも全く同じ「双子」なので、搭乗させる時には少し工夫が必要です。

モールドはパネルラインの筋彫りはわずかしかなくアッサリしていますが、いい感じの凸リベットが結構細かく打たれているので、敢えて彫り直しはせずに、キットのままを活かすように作りました。
羽布貼りの部分の表現もなかなかいい感じです。

古いキットですが、パーツの合いは結構良くて、バリも少なく組み立て自体には大きな問題はありません。
但し、コックピット内部が全く再現されておらず完全に「空っぽ」なので、ここだけは何とかしなければなりません。

完成すると「本当に1/48?」と疑うくらい小さくて、あの小型のメッサーの109よりも、更に一回り小さいです。
念のために実機の寸法とキットの実測で比較しましたが、ほぼ正確に1/48でした。

そんな訳で同じキット2個購入して両方を作ってみました。
製作期間は両方合わせて1ケ月、実質的な製作日数は5日程度です。




【水上機型】

水面を模した専用の展示台が付属しているので、フィギュア2名を搭乗させ、水上の滑走状態で作りました。
銀塗装は、下地にクレオスの1500番のブラックサフを吹いた上に、エンジンカウルがクレオススーパーメタリックのクロームシルバー、胴体は同じくスーパーファインシルバー、水上機型の主翼などの羽布貼り部分はクレオス8番のシルバーにつや消し剤を混ぜたものを使用しました。
マーキングは「S11」の機番以外は塗装です。



手を加えた箇所は以下の通りです。
・排気管を真鍮パイプに交換・計器盤を他のキットのデカールをプラ板に貼って追加
・エンジンカウルのオイルクーラーらしきところを開口



フィギュアは前席の「練習生」の頭を一旦切り離して、少し右に傾けて付け直して、顔の塗装で変化を付けましたが、凄くふてくされたような表情になってしまいました。
「鬼教官」と「ふてくされ練習生」ですね。



水面の展示台は銀塗装の上にクリアブルーとクリアグリーンを適当に吹いて、最後に白をドライブラシのような感じで波頭部分に塗りつけました。
張り線はテグスです。





【陸上機型】

銀塗装や手を加えた箇所は水上機型と同じです。
マーキングも「65」の機番以外は塗装です。

黄色は発色が良くて隠ぺい力の強いクレオスのキアライエローに僅かに赤を加えたものです。



地上駐機状態でフィギュアを乗せなかったので、コックピット内部をスクラッチしました。
・プラ棒で鋼管フレームを追加
・ジャンクパーツから適当なシ-トを探して追加
・計器盤をジャンクデカールとプラ板で追加
・シートベルトを鉛板と真鍮線で追加
・操縦桿をプラ棒で追加
・スロットルレバーや書類入れなどを適当に追加






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