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   メッサーシュミットMe262

by 愛知県在住 作者 清水 栄治




■作品について
この作品は今から10年前(2003年)に本格的に1/32スケールを作り始めた頃のものです。大戦機ではやはりドイツのメッサーかフォッケなりますが、たまにはドイツ以外もよいのではないかと思ってリストアップしても形、色合い、見栄えなど考えるとどうしてもドイツ機になってしまいます。このメッサーはプロペラ機にはないスマートさと機能美に満ちたところにひかれることとぼかし塗装を一度はやってみたいとの意欲で製作決定しました。それにあたりジェット機の単品では見栄えがしないので出来る限りの中身の再現をしてみようとこれも挑戦してみました。 中身の再現にあったて資料が必要になりますが、国内で入手できる専門書(大日本絵画エアロ・ディテール)を購入してエンジン、機関銃、燃料タンクなど可能な限り再現することにしました。
確かこれを作っているときにメッサーシュミットがアメリカでレストアされて空を飛んだニュースを聞きました。又中国のT.Pから1/32が発売されるとのアナウンスがあり少しの焦りを感じながら製作に取り組んでいました。




■飛行機キットについて
ハセガワ製1/32シリーズの後半期の部類で私のキットは再版物でした。キットのプロポーションは程好くとらえてハセガワらしい表現でした。機体表面はリベット、パネルラインは全て凸仕上げ。ギミック類は一切なく、作りやすい構成になっていました。。 残念なのはハセガワだけではないがデカールの白色がすぐに黄色ぽっく変色することで、これ考慮してくれれば素晴らしいキット内容になったと思われますが我慢して作ることにしました。
さてその順番ですが、まず機体パネルラインを筋ぼりに変更、リベットはそのままにし、補助翼類は切り離し可動状態にしました




胴体の中身については機銃部、燃料タンク、コクピット、胴体後部など資料を基に市販(タミヤ製)のプラ版、プラ棒でフルスクラッチをしました。
最後にエンジン部の制作ですがここが一番苦労したところで写真資料は側面ばかりで、上面・下面に関する特に配管や配線の行方が分からずルーペで拡大しながら想像を交えて作りこみました。
ここでの塗装はエンジンの金属感と質感を出すのに気を使いました。機体の塗装は全てラッカー系を使い機体側面のぼかしはエアブラシで実際の色より暗い色を薄めて一気に塗りあげました。まあまあうまく表現できたと思います。筋ぼり部はエナメルカラーの黒と茶色を混ぜた薄めの色を流し込み乾燥後はみ出た色を綿棒で拭いとりました。デカールはキットのものを使い乾燥後ラッカーの艶消しクリアーを全面に吹きつけ完成とました。




■展示台座について
台座はホームセンターで売っている棚材を使いました。飛行機の駐機状態はコンクリート製の滑走路か飛行場もしくは草原がつきものですが、今回は少し変えてみようと思いストックをかき集めたところ、たまたまバーリンデンの戦車用の石畳の道路シートが余っていたのでそれを使うことにしました。しかしそれはシートサイズが小さいためそのまま使えないので新たに石畳を作ることにしました。 石畳の面積を大きくするために溶かした石膏の上にシートでかたどりをするように上からプレスして程好い広さに仕上げました。石畳の凹凸が程良くでて良いアクセントになったように思われます。塗装は石膏の上にラッカー系の石色らしきものをエアブラシで吹きつけました。



■全体をとおして
製作には200時間くらいかかったと思います。その当時サラリーマン生活で製作は主に土日曜日に限られ一日6~7時間くらい費やしたと思います。先回のメッサーシュミットと同様にドイツ機のぼかしをしましたが何度も練習を重ねれば思うように仕上げることができるようになりました。 ジェットエンジンもこうして作ってみると重量感がありインパクトのある作品になったように思われました。今回はミスや不満があまりなく作りがいのある作品となりました。



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Vol 57 2013 July.    www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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