このショート ミリタリースカイバンは 細い翼に巨大な胴体と 特異な形態からわかるように、22名の兵士か 5,000lb の兵器を乗せられる大カーゴスペースがあるにかかわらず、50℃の悪環境でも350ヤードで離着陸可能という性能で相当使い勝手がよかった機体です。
1963年の初飛行にかかわらず、エンジンはターボプロップでなく、あえて昔ながらのレシプロを採用し 2基のコンチネンタル ピストンエンジンが使われているのは、高温環境での使用に耐えることを想定したものでしょう。(一度 フランスのAstazouターボプロップに換装したようですが、温度制限のため あえなく却下。またレシプロに戻されています。)
戦争の犬たち で有名なように、アフリカ諸国、中近東地域など正規空軍以外に紛争地域での傭兵部隊でも多く使われていまして、兵士だけでなく、時には やぎや羊も運ぶことがあったそうです。 まだまだ、相当数が現役で活躍しております。 |
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エアフィックスのショート スカイバンのキットは この特異な形態 (つまり 美人とはいえないという意味でありますが、)を よく表現しております。
民間型、軍用型のコンバーチブルになっていまして、カーゴ内も 民間型のゆったり座席か、兵士用のベンチシートかに作り分けられます。デカールはギリシアのオリンピック航空の民間型と オーストリア空軍、NASAバージニアの3種が付属しておりました。
カーゴドアとフラップ、エルロン、ラダー、エレベーターなど動翼が別部品となっており、可動状態も選択できるような 親切設計のキットでした。
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