さて、このキットの最大の鬼門 砲塔上部の3個のサイトであるが、全て箱組になっている。
薄板で接着代も少なく、大変組みにくい。せっかく接着した辺が別パネルの接着時にまたすぐはがれるので箱を歪まずに組むだけでも苦労の連続だった。
筆者は30分くらいかけて周りを練り消しゴムで支えながら(手が1本しかないため)、苦労して車長用サイトを組んだものの、乾燥後はみ出た接着剤をペーパーがけしようとして指ではさんだら またバラバラ事件になり、努力も元の木阿弥に。
結局、鉄道模型のペーパー車体工作と同様に 2mm角プラ棒を内部の各辺の長さに合わせて数個切り、糊代と補強代わりにして、仕込み 完成した。 |
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車長用サイト基部、砲手用サイトも箱組なので、同様に プラ棒を各辺の糊代と補強に内部に追加して組むのが良いという結論に達した。これが今回のニューキットレビューで得たこのキットの攻略法。 「急がば廻れ」ということだ。
筆者も これまでAFVは50点以上 完成しているので、初心者というわけでもないが、この3点をくみ上げるのに結局 計2日。正直疲れた。
タミヤらしからぬこの部分は 経験の少ない初心者にはまず完成するのが難しいのではないだろうか。
ここは、スライド金型で一体にするとか、弾薬箱のようにダミーの芯箱上に表面パネルを貼りつける方法など タミヤに、ぜひ改善を望みたい部分だ。 |