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誌上個展

A-1H スカイレーダー  (フジミ 1/70)

by 厚木の助さん



 お久しぶりでございます。厚木の助でございます。
今回のお題 フジミと聞きまして、「棚から一掴み」 スカイレーダーを取り出しました。
ご隠居さんの昔話によりますと、フジミのスカイレーダーの発売は1960年代のことだそうですが、今みても表面のリベットのモールドの素晴らしいこと。当時のフジミの代表作だったのも頷けます。
同じ時期に、エアフィックスから主翼の折り畳めるA-1Jが発売されたそうで、こちらはこちらで魅力的で大好きなのでありますが、フジミのスカイレーダーは凛々しくて雰囲気抜群でございますね。

機首が細身でブルドックさには多少欠けますが、端正なラインであります。
 この名作キットを作ったのは かれこれ25年前のことと記憶しております。
第1作目は当然のことながら、NAVY こちらは修復が必要なため、いつか 別の機会にご紹介させていただきます。
続いて作った第2作目が今回の キット付属デカールを使ったこのMARINESでありました。
QUANTICOのAES-12の白赤塗り分けのド派手な塗装にガツンと魅せられてしまいました。



フジミのスカイレーダーはモールドもかっちりしていて、無修正で組み立てが進みました。
ただ、キャノピーだけは 透明度が今一つだったため、エンビで絞り出してみました。
指摘されているように 機首カウリングが若干細いのですが、個人的にはこの雰囲気で幼少期から刷り込まれておりまして はっきり言って 好きであります。



 脚補助支柱がシングルに省略されていますが、見えるところでもなく、そのままにしてあります。
主翼機銃はさすがにシンチュウパイプで置き換えました。
塗装はキット指定どおり、ホワイトとレッドの塗り分け。翼前縁のコーティングは シルバーにニュートラルグレーを混ぜたもので塗ってみました。
プロペラ先端の白赤白の塗り分けがアクセントになっております。
デカールは国籍マークがさすがに透けてしまうので、下に白デカールをもう一枚はさんでみましたが、まだ 足りなかったようです。
デカールの周囲のニスはカミソリで切り抜いて、クリアを吹き付けて 保護してあります。しかし、当時小生の技量的に切り抜けなかった小文字の部分は やはり 25年で黄変してしまい、わかっていたこととはいえ、残念であります。
 



 棚の米NAVYコレクションの中にチョコンと座っているこのフジミスカイレーダー。後から、ハセガワの72決定版?が割り込んできましたが、燦然とその輝きは色あせません。
一時 1/70であることが問題視されたことがあるように記憶しておりますが、ほんにささいなこと。フジミの名作の素晴らしさはそんなことで失われません。表面モールドはスジ彫りでもありませんが、リベットラインやパネルラインの素晴らしいこと。 フジミの当時の設計者のこだわりがそのまま伝わってきます。
完成したスカイレーダーは横須賀で見た本物そのままに精悍な佇まいです。 ウーン やはりこれが日本のプラモデルの力でありましょう。ご隠居さん曰く「本質をしっかりとつかんでいる」 うーん その通り、同感であります。
さすが 名作の佇まいでした。
また、フジミには 元気を出して、たくさんの名作飛行機をリリースして欲しいものです。

そろそろ お後も宜しいようで、
今月はこれで失礼つかまつります。



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Vol 59 2013 September    www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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