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イギリス博物館めぐり(その38)
ポリカルポフI-153

小柳 篤司    コヤナギアツシ       . 

 ポリカルポフI-153とは、ポリカルポフ設計局が開発した最後の複葉戦闘機です。
第二次大戦前にポリカルポフ設計局は複葉戦闘機と単葉戦闘機を同時期に開発し、I-15複葉戦闘機とI-16単葉戦闘機の原型機は1933年末に初飛行した。
 1936年7月に始まったスペイン内戦で、共和国側を支持するソ連は共和軍に軍用機を供与しパイロットを含む人員も派遣した。スペイン内戦がソ連空軍パイロット初の実戦参加となったが、格闘戦では単葉機より運動性の勝る複葉機の方が有利だった為、ソ連は複葉戦闘機が有効と判断し、引き込み脚の複葉戦闘機が開発された。原型機の初飛行は第二次大戦前年の1938年8月、翌1939年春から量産開始された。
低翼単葉戦闘機が世界の趨勢になっても、イギリス、イタリア等では複葉戦闘機が未だ第一線機だったので、ソ連が遅れている訳では無かったが後継機の開発が遅れた為、独ソ戦が始まった1941年でもソ連空軍戦闘機の主力は旧式化したポリカルポフI-15とポリカルポフI-16等で、パイロットの錬度は電撃戦を経験したドイツに及ばなかった。ヤコブレフ、ラボーチキン等の新鋭機が登場すると、ポリカルポフI-153の任務は対地攻撃となり1943年頃まで使われた。

撮影時期:2009年2月
ル・ブルジェ航空宇宙博物館 "Musee de l'Air et de l'Espace"
http://www.museeairespace.fr/

写真1 機体の側面。



写真2 機体の右斜め前。



写真3 機体の正面。



写真4 カウリング前面。



写真5 上翼付根。



写真6 前部胴体側面。



写真7 主脚側面。



写真8 主脚前面。



写真9 機首下面。



写真10 主脚収納部。



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