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誌上個展

  FORD GT-40 Mark Ⅱ(フジミ 1/24)

by サザン湘南

 フジミからヒストリック レーシングカーシリーズの第一弾として発売されたのが、この フォードGT-40でした。全高わずか40インチ。レース場を地を這うようなドライビングの姿がフィルムに残っていますが、マッシブなスタイルと共に、これぞ スポーツカーの頂点という気がします。フジミのGT-40キットは半完成で保管していましたが、この機会に完成させました。


実車について

 7リッターV8エンジンを積むモンスターマシン フォード GT-40 は、1966年のデイトナ24時間で、1,2,3位独占し、ルマンでも ワン、ツー、ツリー フィニッシュを独占し、初制覇しています。構造は意欲的なセミモノコック構造で、同時期のフェラーリ250GTやコブラがラダーフレームにチューブラパイプ構造でしたから、一歩進んだ軽量構造でした。
 フォードは 同時期 ブランドイメージをアップさせるために ドルの札束に任せて いくつかの会社を買収し GTレース活動に参加し、F1でもフォードコスワースDFVエンジンで制覇を始めるなど、最も 油の乗っていた時代です。
 石油ショック前の1960年代は まだトヨタ、日産などやっと走れる程度の実用車にとどまった日本車が一段低く見られていた時代で、アメリカ車は ガソリンをがぶ飲みする大排気量エンジンのパワーとラグジュアリーを追及した車が多かったのです。
そんなアメリカ車のイメージを代表して世界で牽引していたのが、フォードでした。



 キットの印象

 このフジミのキット とにかく地を這うようなスタイルが素晴らしいのです。おそらく全高など誇張されている部分があるのでしょう。ユニオンエレールからもGT-40が発売されていましたが なんとなく やぼったく、フジミとは雲泥の差です。
また、薄い透明部品や、エッチングパーツのバックグリルなど実感満点でした。

製作

 このキットはどちらかというと スタイルモデルに属するもので、コクピットはモノコックですし、エンジンもバックグリルから見える部分だけの簡略化したものなので、製作は割と簡単に進みます。シートベルトはエッチングパーツのバックルが付属しているので、きちっと座席につけておきます。エンジンはバックグリルから突き出す排気管だけ丁寧に作っておけば、本体はざっとメタルグレーで塗っておくだけで充分だと思います。
ボディは ブラックで塗装後、デカールを貼ってクリアをかけて保護しておきました。
 透明部品は透明エポキシで接着しましたが、端面が反射して目立つので黒で塗っておけばよかったと反省しています。太いタイヤのパターンもよく、ホイールはクリアブラックをかけて少し陰影をつけました。



最後にボンネットピンをつけて、完成です。
シックなブラック塗装が低い車高にマッチして精悍さを増し、自分では気に入っています。

 もう一台ありますので、次は、レース仕様ではなく、スポーツカー仕様に作って自分で運転したいものです。カルフォルニアの海岸線をドライブすれば さぞ気持ちいいでしょうね。




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Vol61  2013 November.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /             editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー

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