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イギリス博物館めぐり(その40)
ビーチクラフト17 スタッガーウィング

小柳 篤司    コヤナギアツシ       . 

 ビーチクラフト・モデル17 スタッガーウィングとは、第二次大戦前にアメリカのビーチクラフト社が開発した複葉形式の汎用機です。

 トラベルエア社の設計技師ウオルター・ビーチ氏は、トラベルエア社を退職後1932年4月にビーチクラフト社を設立した。ビーチ氏がトラベルエア社で開発した最後の機種はモデル16だったので、ビーチクラフト社初の量産機はモデル17と命名され、原型機は1932年11月4日に初飛行した。1930年代の飛行機としては標準的な鋼管羽布貼り構造の複葉機で、下翼が上翼よりも前方に張り出したユニークな姿でスタッガーウィング(食い違い翼)と呼ばれた。
複葉形式だが空力的に洗練され引き込み脚を採用し最高速度は約400km/h、当時の複葉戦闘機より高速だった。密閉されたキャビンに4~5座席を配し、ビジネス機、近距離小型旅客機として使われ、第二次大戦中は軍に連絡機、軽輸送機等の任務に徴用された。第二次大戦後の1948年まで785機が生産され、ビジネス機メーカーのビーチクラフト社の先駆けとなった。

撮影時期:2010年7月
撮影場所:ダックスフォード戦争博物館
http://duxford.iwm.org.uk/

写真1 機体を斜め前から。


写真2 エンジンカウリングとプロペラ。


写真3 キャビン側面。


写真4 主脚は下翼下面に引き込まれます。


写真5 機体の右側面。


写真6 尾翼。尾輪も引き込まれます。


写真7 機体を斜め後ろから。



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