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プラモデルの製作

F-15C イーグル
(ハセガワ ベーシックひこうき200シリーズ)
F-15C EAGLE (hasegawa 1/200)

    by 加藤 寛之

 ハセガワが入門用キットとして作った、はめ込み式キット。縮尺表記は無く、てのひらサイズ。このシリーズには10機種あって、本Web誌にも以前に「震電」を掲載していただいたことがある。 「背中が四角いな」とか「機首の平面形が薄いね」とかあるにはあるが、見たとおり意外なほど良くできた製品で、現行200円ならば充分にOKだといえる(再生産時に値上げしないでください、ハセガワ様!)。




 キットは全15パーツ。武装嫌いな私はミサイル2本を付けなかったので、13部品で完成している。「13コでイーグルが出来るなら、何でマトモなキットは部品が多いんだ?」と思ったほど、簡単だ。私としては各部品を接着したけれども、はめ込み式キットだけに主脚には左右を間違わない工夫があり、垂直尾翼や風防はイイ感じで組み込めた。 反面、胴体上下やエンジン吸気口にはひどい不整合があった。最初からそうだったのか、あるいは金型の疲労かは分からないが、はめ込み式キットはパチパチっと組んで「いいねェ~!」でないといけないと思う。私は「プラモ経験者」だからガリガリ削ってそれらしくしたが、入門キットにはそれなりの金型管理が必要だと思うぞ。




 塗装はと見ると、機体の指定色はエアスペリオリティブルー。「あれ?C型もそうだっけ?絵は灰色2色だし・・・」と思ったが、私はイーグルといえばエアスペリオリティブルーに塗りたい人なので、これは好都合だ。 しかもだ、背中のエアブレーキを見たら整形の膨らみが単純に伸びているじゃないか。「これはいい、フィンをつけて初期タイプにしよう」と決める。このサイズならば、C型だってA型だって、どっちでもイイのだ。デカールとの整合性?まったく気になりません。


 

 今回も水性塗料を使った。塗装後に2000番のサンドペーパで軽く擦り、凸線を浮き出させた。最初からそうするつもりだったので、キットの表面にカッターでスジを何本か追加して見栄えを良くしてある。風防の後部に丸い形が見えるのは、差し込み棒。はめ込み式キットだからで、これは欠点ではない。そういうことが気になる人は、作らなければよいのだ。 エンジン吸気口は肉厚だったので、黒っぽく塗ってしまい、フチをエアスペリオリティブルーに塗ることで薄く見せることにした。デカールというのはマニア的には常識に合致しているのだが、入門者には水に入れて剥がすデカールは扱いにくいだろう。このようなキットは、私はシールでも良いと思っている。




 F‐15は広い意味でデルタ翼機であると思う。私が所属しているSLBというプラモサークルの展示会が5月にあるのだが、今度のテーマが「三角」なので「これで1機かせげる」と考えて作ったのだが、よくよく考えるとテーマは「三角」であって「デルタ翼」ではないし、ましてや「空力的にはデルタ翼」ではない。 F15の主翼平面形はどう見ても三角には見えない(私自身もデルタ翼には見えない・・・これではダメかも・・・)。



 みなさん、展示会に来て確かめてください。F‐15は「三角」の仲間に入れてもらっているでしょうか、ダメでしょうか。 さて、その判定や、いかに。 <皆様のご来場をお待ちしています>


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