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プラモデルの製作

Bf109G-10/U2 (レベル Revell 1/48)

  by 加藤 寛之




 「機首全体が膨れたメッサーの後期型がレベルから出た!」と思ってから、何年たったのだろうか。いつのときにか購入していたキットを倉庫で発見してからでさえも、数年たった。 ここでようやく作った。後発キットの良い製品があることは分かっていても、衝撃の大きさが違う。これを作るのだ。




 いまレベルのキットを見ると、実に簡単な構成だ。コックピットは照準器を入れても5点。それ以外は当時の72サイズキットの考え方と大差がない。40点に満たないパーツ数で出来ている。最初に、主翼を組む。下面1パーツ、上面は左右分割で2パーツ。接着面を平らに整形して貼りあわせればよい。乾くまでの時間に、胴体を組む。私はコックピットに興味がないので、床板に操縦悍と計器盤を接着したら黒く塗るだけでOK。椅子はあとから入れることにする。排気管とその周囲を大雑把に塗って胴体内側から接着しておく。これに機首下面のちょっとしたパーツを付けたら、これで左右胴体パーツを接着できる。胴体左右パーツの合いはよくない。 合わせ目がガタガタで削っただけでは収拾できず、パテのお世話になった。先に組んだ主翼と組ませ、上反角が定まるように翼端どうしをマスキングテープで引っ張りをかけて固める。ここでも胴体下面側でパテのお世話になる。あちらこちらを削るついでに、フラップやエルロンの上面がダルい感じなので、平らに削ってスッキリさせた。水平尾翼は取付けのベロを切り落として整形、垂直尾翼との間の隙間を解消した。ここまでで、ほぼ全体の姿が出来上がり。座席をそれらしく工作して風防を載せてみると、まあOKといったところ。あとは小物パーツだから、これはテキトウに組み進めることにする。


 

 塗装は、水性塗料の筆塗りという、私の冬期仕様。なんとなく眠たいモールドに加え厚塗りになりやすい塗装方法だから、これはキビシイ。さらに水性塗料でのボカシ塗装の技が身に付いていないので、困ったものである。さあ、どうする?って考えても妙案はないので、いつものようにテキトウに塗った。色はキット指定でなく、モデルアートの増刊号を参考に似たようなものでOKにした。胴体側面は自分的なドイツ機観でモニャモニャの塗装を加えた。 末期のやるせない無気力感で塗り重ねたようなイメージにしたかった。左右で塗りの斜め方向が逆だが、これは意図的。テキトウ塗装だから、どうでも良いことなのだが、実機のこういった塗装では右利きの人が塗ったような方向性が見えることがあるから、それを再現したつもりだ。塗装では、ところどころに使う黒に変化をつけると完成品に味わいがでるのだが、面倒なので全部同じ黒で済ませた。楽だからね。



 デカールを貼る前には、柔らかい布で全体を擦り、ある程度、表面をツルツルにしておく。特にタミヤの塗料はツヤ消しが強く表面がザラザラだから、こうした作業でデカールを貼りやすくするわけだ。今回幸いだったのは、キットのデカールが使えたこと。黄変して強ばっていたが支障なかった。尾翼のスワスチカは入っていなかったので、何かの余りものを貼った。 最後にGSIクレオスのトップコート半光沢を軽く噴いて、全体のツヤを合わせる。水性塗料は艶消しで塗っても手で持っているとツヤが出てきたり、また筆塗りした塗料の重なり状態でもツヤが違ったり、またデカールを貼る前に擦ったりしたので、この段階ではツヤの状態がメチャメチャになっている。だから、ツヤの均一化作業は欠かせない。プ~と噴いて、これで完成だ。




 ちょっと前に旧オオタキのメッサーを作ったので、これで今度の展示会に2機並べられる。だからどうなんだ、と言われても困るが、SLBの展示会は5月3日から6日の4日間、埼玉県所沢市の航空発祥記念館が会場です(来てね)。


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Vol.65 2014 March.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /             editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
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