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プラモデル製作記事

B-25H (モノグラム 1/68)

by ヒサマロ




 こんにちわ、ヒサマロです。今回はモノグラムのB-25Hを製作してみました。といっても1/48ではなく1/68という中途半端なスケールの方です。1955年にモノグラムが初めて発売した飛行機のプラモデルのうちの一つです。他はA-26,DC-3,スーパーコニー、フォードトライモーターなどいずれもボックスサイズに合わせた半端スケールです。 60年代にご機嫌、最高モノグラムというキャッチコピーで一世を風靡したモノグラムの初めの一歩を経験してみようと作ってみました。なんとこのキット55年に発売されてから85年まで一度もカタログ落ちしていません。最初から最後までずっとなぜか戦後マークの仕様で翼下にロケット弾をぶら下げております。今回私が作ったのは写真箱仕様で70年代初め頃のものと思われます。



 
 それでは製作に入りましょう。このキット一言で言えばシンプルイズベストといったところでしょうか。今の子供たちが作っても確実に完成するように出来ています。左側の胴体にはすでに前脚柱と前輪が一体モルードされています。コクピットはなくパイロットとコパイをピンに乗せるだけです。それとバストアップのガンナーが二人ついております。それぞれ丁寧に塗装して所定の位置に接着し胴体内は黒く塗装したら左右の胴体を接着して一丁あがり。次に機首を接着しますが上面にかなりの段差が出来ますのでパテ盛して面一にしておきます。 水平尾翼と垂直尾翼を接着し、キャノピー関係を接着したら胴体部分は完成です。エンジンが一体にモールドされているカウリングとナセルを接着し、主翼に取り付けますが下面部分にかなりの隙間が生じるのでここもパテで埋めます。主脚柱と車輪は昔懐かしい熱したドライバーで回転するようになっていますが意味がないので適当な長さに切り詰めて接着します。主翼と胴体の接合部も下面に大きな隙間が出来るのでここもパテ埋めしておきます。基本的な外形はこれでOKですので塗装に入りましょう。




 一番の問題はこの時代のアメリカ製のキットによくあるデカールを貼る場所にそれが彫刻されていることなんです。このきっとも国籍マーク(それも戦後マーク)が凸モールドされております。そこでこれらを削り取るのですが適当な大きさのデカールがなかったので手書きすることとしました。幸い銀モールドですので削り取ってもそのままマークが残って見えますのでインシグニアブルーとホワイトでフリーハンドで塗ってみました。多少のよれはご愛嬌としてお許しください。 マーキングは南太平洋戦線の12BG/82BSとして架空の機体に仕上げてみました。機首のブルドッグマークはフリーハンドでそれらしく描いています。あとはきれいな水着のお姉さんをピンナップ専用のデカールから持ってきて撃墜マークも貼ってBig Poisonとそれらしいニックネーム入れておきました。




 基本塗装は上面オリーブドラブにミスターカラーの304番、下面ニュートラルグレーに13番を使用しています。いつも通りにスミイレし、パステルで汚しを入れて最後にセミフラットのトップコートを吹付けて終了です。 ほら出来上がってみると結構いけているでしょう?実機の雰囲気が出てると思いませんか?さすがモノグラムだなと感心したのは機首の12.7ミリの銃口が開いてモールドされていることと主翼の前哨灯がクリアーパーツ化されていることです。




 温故知新とはよく言ったもので現在はすばらしいキットが中国や東欧諸国からたくさん出てきますがやはり実機の雰囲気を感じさせるセンスというものはコンピューターだけではだめでその設計者の見る目が必要なのでは感じたしだいです。今のキットもこういった昔のキットがあるゆえに現在があるのです。 今更こういったキットを買う酔狂な方はいないと思いますがもしこのキットをお持ちの方がいらしたらぜひ作ってみてはいかがでしょうか。このまま持っていても死んでしまえばただのゴミとして捨てられる運命ですよ。それよりも作って成仏させてあげてください。私は今後も勝手に温故知新シリーズと名づけて色々製作していくつもりです。それではまた。





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