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1号戦車

by  コルディッツ

 フジミ1/76のワールドアーマーシリーズの最高傑作は、1号戦車とチェコ製47mm対戦車 砲を搭載した1号対戦車自走砲だと思います。シリーズ初期に開発されたキングタイガー などに見られた組み立てずらさは克服されて、小部品を紛失しやすい事を除けば(笑)、製作には問題はなかったかと。しかしKV2やエレフェントと同じサイズの箱なので、箱を 開けるとパーツのフレームが箱容積の半分もなく、寂しかったです。やはり模型は開封した時に、質量感を感じさせないとダメなのかもしれませんね。
 
 1号戦車は訓練と生産技術習得のために製造されたのに、想定外の実戦に投入された不幸な戦車だと思います。初陣のスペイン内戦の時点で戦車として能力不足が判明 していたのにも関わらず、ポーランド戦、北欧戦、ベネルクス戦、フランス戦、北アフリカ 戦、ソ連戦でも使われ続けました。さらに中国にも輸出されて日本軍と戦火を交えるなど、 非力なのによく活用された、第二次世界大戦史で忘れられない戦車だと思います。


 フジミのキットはB型で、A型の全長を伸ばして、転輪を両側一つずつ増やして片側五 輪とし、後部誘導輪を接地させないように上げたタイプなので、A型を輸入した中国軍を 装えず、残念に思っていました。
 A型はムンスター戦車博物館と、オスロ市内にあるアーケシューフス城内の陸軍博物 館内の、ノルウェー戦の等身大ジオラマの中に展示されています。
 B型はアメリカのアバディーン戦車博物館に展示されていたそうですが、未見です。
 B型にチェコ製47mm対戦車砲を載せた1号対戦車自走砲はコブレンツの軍事技術 博物館に展示されていますが、フィルム式カメラ時代に行ったきりで、しかもその当時は ヒコーキにしか目を向けていなかったので、ごめんなさい、写真はありません。
 イギリスのボービントン戦車博物館にはB型改造の指揮戦車が展示されています。


ムンスター戦車博物館にて 1号戦車A型 2012年11月撮影







ノルウェー陸軍博物館にて 1号戦車A型 2012年8月撮影















ボービントン戦車博物館にて 1号指揮戦車  2010年7月撮影
 


偉大なノルウェー人と言えばコンチキ号で航海したヘイエルダ―ル。
 小学生の頃「コンチキ号漂流記」を読んで以来、ヘイエルダ―ルは私の英雄でした。
 彼の仮説は否定されたけれど、今でも英雄です。

 オスロ、コンチキ号博物館にて コンチキ号 2012年8月撮影



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Vol70 2014 June   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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