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誌上個展

 ノースアメリカンB-25Bミッチェル
(アキュレイトミニチュア 1/48)

by クラキン




 1942年4月18日に空母ホーネットを発進して初めて日本本土を空爆した16機のドゥーリットルレイダースの3番機(ロバート・グレイ機長)「Whisky Pate」のマーキングにしました。
この3番機の爆弾投下地点は不明ですが、房総半島を横断し、千住、入谷付近を飛行、その後、中国の温州西方で燃料切れとなり空中脱出して機を放棄しました。
ドゥーリットルレイダースの作戦は、陸軍用の爆撃機を無理やり空母から発信させ、きちんと目標も決めずに片道燃料で日本本土を空爆し、そのまま中国まで飛び、適当に着陸するというアメリカとは思えないような無謀な「特攻」作戦でした。
しかも戦闘機の護衛などありませんし、軽量化のために尾部の機銃を木製の棒のダミーにしたり、「どうせ低空爆撃だから」ということでノルデン照準器も撤去したりしていたそうです。
イ号潜水艦などによる相次ぐ米国本土攻撃に業を煮やしたアメリカの暴挙だったのかも知れません。
因みに、この無謀な作戦をルーズベルト大統領に進言したのは米国海軍だったそうです。

更に、日本軍の哨戒艇に発見されたために焦り、予定よりも7時間も早くB-25の発艦を開始してしまい、無謀さを増大させる結果になりました。

全16機のB-25は東京、川崎、横須賀、名古屋、四日市、神戸などをバラバラに爆撃することになり、たった1機を除き15機が失われました。
1機はウラジオストックへ不時着しました。
16機の乗組員のうち、無事にアメリカに帰還できたのはごく一部だったようです。
日本側の被害は死者87名、重軽傷者466名、家屋262戸でした。




 キットはアキュレイト流の素晴らしいもので、機内のディテール、機体のモールドなど、申し分のない出来です。
尾部の機銃が他の機銃と違って、「ただの棒状」になっているのは芸が細かいです。
流石に48爆撃機となるとパーツ数は多いですが、パーツ精度も良いので、組み立て自体はスムーズに進みます。
三点姿勢を保つために機首に大量のオモリ(キット付属)を入れるため、プラ製の主脚柱は強度の限界ギリギリです。




手を加えた箇所は以下の通りです。
・エッチングパーツのシートベルトを追加
・エンジンにプッシュロッド(真鍮)とプラグコードを追加
・主脚のブレーキホース追加
・機首と上部銃座の機銃身をレジンパーツに交換
・アンテナ支柱を真鍮で自作
マーキングのうち、国籍マークとプロペラ位置の警告ラインは塗装です。
大きさは全巾約44cm、全長約34cm、高さ10.5cmです。




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Vol71  2014 July.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー

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