レベルファイターシリーズのI-16は、かつては世界で唯一のキットだったので、形が不正確だろうが、組み立てづらかろうが、無視することは出来ませんでした。特にスペイン内戦
に関心があったり、フィンランド空軍のフリークだったりすると。そして私は両方を兼ねていたので、ESCIデカールで人民戦側のポパイのI-16に仕立てたり、他キットのフィンランド空軍デカールを流用したり、さらにはメキシコレベルだかブラジルレベルだかの輸入品を
購入したりと、若い頃は努力していました(笑)
その後ハセガワから新キットがリリースされて、レベルの価値は、実機の跡を辿るかのように、イシャク(ロバ)からモスカ(ハエ)に下落しました。しかしレベルだけの期間が長期
だったせいか、ハセガワのキットの方が正確なのに、未だにレベルの方が本物のような気がしています。(ハセガワさん、ごめんなさい)
I-16の本物はモスクワのモノニ航空博物館にありますが、どうもロシアとは縁がなくて 未見です。
2010年7月のダックスフォードのエアショーで、リバースエンジニアリングで製作された 見事なI-16を拝観しています。確かそのI-16は、ニュージーランド南島のワナカにある「ファイターパイロット博物館」が所有していると思いましたが、最近になって博物館は 2011年3月に閉鎖されたとネットで知り、ビックリしている所です。 |
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北京郊外にある中国空軍博物館には、青天白日マークのレプリカが展示されています。
同博物館の零戦や九九式双発軽爆機、モスキートのレプリカはお粗末でしたが、I-16は まだマシな方だと思います。同じ共産圏なので、特別な配慮をしたのでしょうか。
中国空軍博物館には、日本で出版されていた航空博物館のガイドブックの記載どおりの番号(912)のバスに乗りましたが、途中で違うようなので、車掌にカタコトの中国語で
聞いたら、乗り換えろと「叱られて」、そのとおりにしたら行き着きました。着いてから帰り のバス便がないのに気付き、どうしたものか青ざめましたが、さすが中国(?)、白タクが
待っていました(笑)。最近ネットで中国空軍博物館を見たら、すっかり近代化されているようでしたから、アクセスもしやすくなっているのではないでしょうか。
ヘルシンキのバンター空港近くのフィンランド航空博物館には、I-16UTIの実機が展示 されています。細部まで撮影を試みましたので、ご紹介したいと思います。
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