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プラモデル製作記事 温故知新シリーズ第三弾

F-4B ファントムⅡ(レベル1/72)

by ヒサマロ




 こんにちわ、ヒサマロです。製作ペースががくっと落ちる暑い季節がやってまいりましたね。筆を取るより缶ビールに手が行ってしまいます。さて、温故知新シリーズ第三弾はレベルの1/72ファントムを取り上げさせていただきます。1965年に初の1/72ファントムとして発売されました。その後1966年にエアフィックス、ハセガワからも相次いでファントムがキット化されました。 日本ではグンゼレベルから橋本喜久男氏のボックスアートでベトナム迷彩のC型として発売されました。「航空ファン」1967年5月号に製作記事が掲載されておりますのでその頃発売されたと思われます。この記事は各部の塗装指示も細かくされており、特にベトナム迷彩の配合比率を書いてくれてましたのでその当時大変参考にさせてもらいました。




 それでは製作に取り掛かりましょう。私の持っていたキットはもうだいぶ金型がくたびれているのか胴体などかなり変形しておりました。ある程度は手で無理やり曲げましたがコクピット周辺部分が上下にくいちがうので思い切って左側のこの部分は切り離して右側へ先に接着して高さを合わせておきました。自動車のようなシートにパイロットを乗せて胴体内を黒く塗ってコクピットはおしまいです。左右の胴体を接着してレドームをつければ胴体は完成。 空気取り入れ口の内部を白く塗りインティークランプ裏側とその影になる胴体部分は後で筆が入らないので先にガルグレーで塗っておきます。インティーク周辺は合いが悪いので削り合わせを出来るだけしてください。主翼は上下接着し、胴体に接着する時に多少隙間が出るので胴体内にランナーのつっかい棒を入れて幅を調整しておきます。これで基本の形になりましたので塗装にかかります。


 

 まずは下面の白から塗っていきますが隠ぺい力が弱いので筆塗りではなかなか難儀な色の一つです。縁に塗料がたまりやすいのであらかじめその周辺には濃い目の白を塗っておきます。後は薄めた塗料で塗っては乾かしをあせらず繰り返すのみです。次にガルグレーを塗り、銀色と鉄色で尾部を塗り分け、主翼、尾翼、インティーク前縁に銀を塗って基本塗装は終了です。さてこのキットには発売時から二つばかし不満があります。
 
 一つはファントムは兵器搭載量が多いのが特長ですがこのキットにはスパロー4本と翼下のドロップタンク(全長が短いです)2本のみです。これではさびしいので内翼パイロンとサイドワインダーは他のキットから調達しました。
 二つめは65年当時には部隊配属はかなり進んでいたはずですがデカールは基本部分だけのものしか入っていません。そこで今回はダブルアグリーデカールから昔からやってみたかったVF-84ジョリーロジャーズの海賊マークで思い切り派手にメイクしてみました。




 きれいにメイクしてあげればまだまだ充分いけてると思うのですがどうでしょう。この時代のキットに細かいことを言うのは野暮というものです。昔からレベルは特徴を捉えるのがうまいメーカーだと思います。このキットも胴体の全長が短いとか指摘がありましたがファントムのグラマラスなイメージは立派に出ています。 それに前部スパロー取り付け部が少しハの字になっているところや前脚オレオストラットが左に45度向いていたり前脚収納部左右のエアアウトレットがあったりとさすが本家だと思わせるところが大です。今年ヤフオクでハセガワの初版ファントムを入手しました。そのうちこのシリーズで取り上げる予定です。ではまた。






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