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誌上個展

H-19B チカソー(CHIKASAW)
(イタレリ 1/72)

by 田口 博通 Hiromichi Taguchi





 イタレリは飛行機から車、AFV、船とオールジャンルで製品化しているイタリアのプラモデルメーカーだが、ヘリコプターも精力的に製品化されている。 イタレリ製のヘリコプターはどれも スタイル、表面ディテールも良好、内部も結構 凝り過ぎない程度に しっかりと作られていて 当たり外れがないのは嬉しい。  今回製作した 1/72 H-19(S-55)も出色の出来だ。1/48では 古いがレベルの名作がある。 イタレリ製1/72はレベルのように機首のレシプロエンジンは内臓していないものの、コクピットと胴体貨物室がしっかりと作られていて、胴体ドアを開けた状態で製作してみた。

箱絵



 キットは 胴体と尾部に分かれているので、機体芯が歪まないようにすりあわせが必要。
透明部は合いもよく、ストレスなく、組み立てられた。
 脚部は踏ん張った両脚の 正面から見たバランスに注意して 接着するが、瞬間接着剤を点付して固めてしまうのが良い。
ローター基部は 簡略化されているが、ちょっと見には問題がない出来だ。




 塗装は箱絵の全面シルバーにイエローの胴体バンドを選んでみた。
イエロー、ブラックの順番で帯を最初に塗装し、テープでマスキングしてから、下塗りに黒鉄色を使っている。
 上塗りのシルバーはMrカラー8番の定番シルバーを使ったが、パネル内側にグラディエーションを付けながらエアブラシするとこんな感じになり、シルバーののっぺり感が防げるように思う。グラディエーションのコントラストが強すぎるとやり過ぎで、いやらしくなるので、ほどほどがカンジンか。
 
 機首エンジン上面の金網の部分は 切り抜かずに、艶消しブラックをスミイレしてから、シルバーをドライブラシして済ませたが モールドも良好なので1/72ではこれで充分だろう。
 デカールは貼ってから、周囲をカミソリで丁寧にトリミングした。そうしないとシルバー塗装はデカールの余白が光ってしまい、目立つからだ。
     箱裏のカラー塗装図

 キットには 箱裏のカラー塗装図のように、胴体エアクラフトグレーに蛍光赤の派手な機体のデカールも付属している。




 意外と簡単に、見かけ複雑でメカニックなヘリコプターが完成した。アンテナとアンテナ線はまだ一部しか取り付けていないが、実機の写真をみながら、追加していくのも楽しみだ。  改造は機首を観音開きに開けて、レシプロエンジンを内臓すると映えるだろう。一番の立体資料は やはり レベルの1/48 H-19であろう。
 また、 海上自衛隊のH-19 エンジングレー塗装に改装するのも面白い。







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Vol.74 2014 October.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
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