ビッカース・ビミーとは第1次世界大戦中に、イギリスのビッカース社が開発した複葉双発爆撃機です。
第1次世界大戦中の1917年8月3日、イギリスの軍当局はドイツ軍の夜間爆撃機に対抗して、ビッカース社とハンドレーページ社に夜間爆撃機の試作機を3機ずつ発注した。ビッカース社が開発したFB27の原型一号機は受注から約4月後の11月30日に初飛行、翌年1918年3月にビミーと命名された。
ロールスロイス・イーグル・エンジンが装備された量産型Mk4は1,130機発注されたが、同年11月11日の終戦まで空軍に引き渡されたのは僅か3機のみ、実戦参加する機会は無かった。ビミーは第1次世界大戦後に約200機以上生産され、イギリス空軍の主力爆撃機として1929年まで実戦部隊に配備されていた。
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ビミーは長距離記録飛行で有名で、1919年06月15日に長距離飛行用に改造された機体が、アルコック、ブラウン両名の搭乗で、所要時間16時間12分で世界初の大西洋無着陸横断飛行に成功した。同年にイギリスからオーストラリア迄17,800kmに及ぶ長距離飛行が実施され、11月12日に出発し27日と20時間掛けて12月10日にポートダーウィンに到着した。
撮影時期:2010年7月
撮影場所:ロンドンRAF博物館
http://www.rafmuseum.org.uk/
web モデラーズVol24 2010年12月号 に掲載した、ロンドン科学博物館が所蔵するビッカース・ビミーはアルコック、ブラウン両名が搭乗した機体です。
ロンドンRAF博物館の機体はオリジナルでは無く、1969年に製作された飛行可能なレプリカですが、同年7月に事故を起こした為に現在は同館に静態保存されています。 |