自社のスキルを無視した懲り具合といい、彗星の全てのバリエーションをパーツ化し1セットにしてしまっているところといい、このキットを設計した人の熱意がバシバシ伝わってきますぜ。いいなぁ、こんな感じ。設計者の個性っつーか、サービス精神旺盛っつーか、何だか日本のメーカーが忘れてしまったものがまんま詰まっている気がします。まぁ、キット自体の精度がそれなりで、情熱が空回りしてるっぽい所はご愛敬なんですけどね。
でもプロポーション自体は良好なので、ツボさえ抑えておけばかっちょいい彗星が姿を現す、って寸法でございますよ。
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このキットの最大の難所が、実は機体内部。計器板だのシートだの機銃だのを、何も考えずに貼り着けていると左右の胴体を貼り合わせる事が出来ません。簡易インジェクションによくあるパターンではございますが、パーツ自体の厚みや抜きの精度が考慮されてない部分がありますので、仮付け仮組の繰り返しでクリアするしかありませんなぁ。でもそこさえクリアしたら、後はもう一気に進みます。士の字までくみ上げて塗装して、だだだーっと。 |