Home  >Ta152H-0 (アオシマ 1/72)

プラモデルの製作

連載ドイツ機(No.9)

Ta152H-0 (アオシマ 1/72)

  by TOSHI


 アオシマのキットを製作するのは久しぶりでしたが7月号でも紹介されていたように組みやすく素性の良いものだと思います。
そのまま素組みの予定で着手したのですが気が付けばいくつか手をいれてしまいました。
全面にリベットを打っていますが、1/72ですので11月号のMe262と同様に塗装後には目立たない程度になるようにしています。
脚をグッと踏ん張った姿勢とエンジン部を再現したいということで一部手をいれています。




塗装はキット指定の「緑の4」ですがデカールは一部のコーションのみで基本的にはエアブラシ仕上げです。
モットリングは控えめにしています。ラジオコールを塗り潰した表現を施しましたが記号自体は一部不明なため、フィクションです。
尾脚は回転可能にし、方向舵はわずかに左に曲げて固定しました。
ステップは脱着式です。バランスタブ用のリンク部を真鍮線で追加しました。




RLM76/74/75の説もありますが、敗戦間近とはいえあまりにも地味になるためRLM76/82/83の組み合わせで塗装しました。
エアブラシでわざと斑がでるようにしています。汚しは最小限にして、リベットは近くに寄って分かる程度に抑えています。
キャノピーの乾燥剤はキットではデカールの指示ですが、プラ棒を薄くスライスして貼り付けました。脚出し指示棒を追加しました。




主翼下面は一部銀色ですが、塗り分けの仕方はフィクションを交えています。資料では直線状の塗り分けで点検口も2色なのですが、パネルごと交換したという設定で1色にしています。 下面の前縁はRLM76ではない可能性もあります。




キャノピーを閉め、カウルフラップも閉じています。キャノピーを閉じた状態でアンテナ線がピンとするよう調整しています。 Doraの初期型ではアンテナ線の引き込み機構がありキャノピー開閉によらずアンテナ線はピンとしているのですが、後期型以降では本機のような形式です。




主車輪が地面に直角になるように調整しています。主脚のシリンダも真鍮管、真鍮線で作っています。 吸気口の溶接跡、各ハッチのヒンジ部を伸ばしランナーで追加しています。増槽は脱着式で揺れ止め金具を追加しました。




プロペラ部は軽く回転するよう真鍮管と棒で手をいれました。ドイツ機特有のスピナの渦巻きがいい感じです。 増槽を外したほうが本機のスマートさが際立つようにも思います。



製作詳細

fig01
脚収納部のディテールを真鍮管とプラ材で追加しました。タミヤのプラペーパーは薄くても強度があり、使いやすいと思います。
fig02
環状のラジエータ部を追加し、カウルフラップの開放に備えます。閉状態のカウリング部に交換できます。



fig03
フラップを下げ状態にするため内部の造作をプラ材で作りますが、構造は雰囲気重視ですので正確ではありません。
fig04
エンジン部を作ったものの殆ど見えなくて残念です。これがしたくて手をいれたのですが・・・

fig05
排気管部のディテールを追加しました。完全に作り替えるのが良いのですが次回の宿題です。
fig06
コックピットはほぼキットのままです。シートベルトを細切りのマスキングテープで追加しました。

fig07
スピナ先端に機銃口を真鍮管で追加します。
fig08
吸気口にエッチングの金網を追加します。本来はもっと細かいメッシュなのですが・・・


fig09
キャノピーはプラペーパーを貼り付けて、枠を強調し、風防の洗浄用パイプを伸ばしランナーで追加します。内側からRLM66で塗装しておきます。
アンテナ線の固定部を真鍮線で追加しておきます。キャノピーは開閉できるようにしました。
Ta152のアンテナ線はキャノピー開では緩んだ状態ですので、工作は容易です。

fig10
キットの脚部(上)では若干長すぎる印象だったため、1.5mmほど短縮して作り変えました。真鍮管および棒の組み合わせです。脚扉もプラ板、プラペーパーで新作し、扉上下の分割を表現しました。


  Home>Ta152H-0 (アオシマ 1/72)

Vol.76 2014 December.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
           editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

製作記事

TOTAL PAGE