ハセガワからシャープな筋彫りのF4F-4ワイルドキャット(1/72)がリリースされたのは,1994年のことでした。そしてその1年後には、F4F-3
WILDCAT ‘YELLOW WING’と銘打ったこのキットが発売されました。第二次大戦が始まる前の米海軍機は、胴体がピカピカの銀、もしくはライトグレイで、主翼の上面がクローム・イエローというのが標準塗装でした。このキットのイエロー・ウィングもそこから来ています。とても見栄えがする塗装で、飛行機モデラーなら誰しもいつかは作ってみたいと思ったのではないでしょうか。私もその一人で、イエロー・ウィングが発売となるや手に入れたのですが、結局そのままお蔵入り、完成したのはつい最近のことです。 |
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F4F-3はF4F-4と外観的にはほとんど同じため、箱の中にはF4F-4のキットが入っていました。実機ではF4F-3の主翼には折りたたみ機構がなく、また12.7mmの機銃も4門でしかも内側の2門は少し銃身が翼前方に突出しています。そのためこのキットでは、F4F-3への修正指示がインストに記載されていました。その点は抜かりないハセガワさんですが、モデラー側から言わせていただくと、主翼ぐらいは修正して欲しかったと思いました。ただデカールに、Aero Master製のものが入っていたので、その不満も帳消しとなりました。デカールには空母レンジャー搭載のグリーン・テイルのVF-41所属機と、空母ワスプ搭載のブラック・テイルのVF-72所属機の2種類が入っていましたが、本作例では前者の塗装に仕上げています。 |