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誌上個展

メッサーBf-109G6 (アカデミー1/48)

by MELS57

 このメッサーG6はアカデミー1/48のキットです。
先行してカナダのホビークラフトで出していたものと内容は同じモノです。
 このキット初見ではシンプルで寸法的にもほぼ問題はないように見えます。




 しかし仮組して見ると全体の雰囲気がメッサーらしくない。何かヘンです。
信頼できそうな図面に合わせてみても翼平面、胴体平面も大きく変 わった処はない。
もう一度全体の雰囲気を確認のため見ていきますと、胴体後半が太い事でイメージを壊しています。

コクピット直後から垂直尾翼までの上面からみたラインがあきらかにおデブさんです。
それに加え垂直尾翼の厚みが極端に薄く、例の非対称の翼断面なども無視されています。
 
2次元では狂いは少ないが、3次元になるとデッサンが狂っているという事です。
古い考証時のデータの為か、エアフィックス1/48のキットでもNGだった胴体下断面も角ばったもので、胴体後半に欠点が集中しています。

手元にある旧レベル社のG10型と比べてみると翼など互換性がありこのキットを参考にしたものでは ありそうです。(プロポーションはレベルの方が良いですが)

しかし入手時では価格も手ごろで(¥1,400税込-程度)シンプルな構成、特に難度の高い工作もなく、素材としては悪くないと思います。
(まあ最近のキットの値段ときたら!)




 まずは胴体後半の内壁にプラ板の短冊を張り付けて、固着後表面を粗めの紙やすりで ごしごしとやり、贅肉を落としていきます。
折角の凹モールドが消えてしまいますが、ここは一気に削り上げていきます。
ちなみにこの胴体後半のプロポーションはハセガワ社G型(F型ではない)が参考になります。

削り上げた胴体に薄すぎる垂直尾翼の肉盛りをします。0.5厚プラ板を張り付 けて成型。




 その他コクピットはノーマルで完了、一番いやな作業の胴体凹モールド彫りこみ行います。
これはもう、テクニックとか以前にゆっくり慎重に進めるのみ。あーしんどい。
完了後は 胴体、翼は接合しないでグレーサフで下塗り、キズなど確認修正し やっとこさ本塗装に入ります。
 今回は2次大戦後まで残ったフィンランドのメッサーで仕上げました。元ネタはエアフィックス社の1/72新版 メッサーG型の塗装図面(キットは新版にも関わらずトホホですが)の出来がよく、若干フィクション と思われますがこれで塗りたい!と思ったのが始まりでしたので。





 基本の迷彩塗装完了後、機首のシャークティースと目 玉は白ベースまではマスキング&ラッカー塗料ピース吹きで進めますが 以降はほぼフリーハンドです。ここから塗料もアクリルで仕上げます。ちなみに私はリキテックスを使っています。
単に昔から水彩画風な絵を描く時からこれを常用していたからというだけです。
今回機番号以外は、ほぼすべてマーク系は手書き仕上げです。 中央コウモリマークは先のエアフィックス社塗装図からの コピー転写自作デカールです。

 思えばまともにキットを手がけたのは25年以上ぶり。出戻りもいいとこですがいかがでしょうか?





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Vol79  2015 March     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved / editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー

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