この1月にオーストラリアのアデレードを再訪しました。前回2004年8月訪問時、市郊外のパラフィールド空港敷地内にある「クラシック・ジェット戦闘機博物館」を拝観しましたが、そこで見たレストア中のロッキードP38Hが、今は完全な姿で展示されていると
ネットで知り、再訪する気持ちになったものです。
日程は休暇取得の可能性で決めましたが、まさか旅行中の1月26日がオーストラリア建国記念日とは知る由もなく、さらに全豪オープンにAFCアジアカップが繰り広げられ、アデレード中心部では自転車ロードレースも開催されていようとは!
予期せぬ熱狂に巻き込まれ、目が廻りました。幸い博物館群はオープンで、クラシック・ ジェット戦闘機博物館再訪も叶いましたが、お目当てのP38Hの展示はなし!
ところが前回はなかったP39エアラコブラが、RAAF(王室オーストラリア空軍)塗装で鎮座しているのを見たら、すっかり舞い上がって、P38の事は忘れてしまいました…
博物館のP39は、別の博物館のP39の残骸を組み合わせ、不足パーツは新規作製し、完成させた機体のようです。レストアの経緯のせいか、帰国後に見た博物館のHPも単にP39とあるだけで、型式は不明です。
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博物館のガイドは、P39を「スターリン・タイプ」と言っていましたが、主翼のガンポットをソ連のように外しているからでしょうか? モーターカノンは20mm機関砲装備の由。 RAAFの塗装は、上面はRAFのダークグリーン/ダークアースですが、下面は白に近いライトブルーの印象でした。このA53-12機は、1942年5月の帝国海軍の特殊潜航艇によるシドニー港襲撃後、シドニー防空任務についた第24中隊所属とのこと。
クラシック・ジェット戦闘機博物館は、アデレード北東にあるパラフィールド空港敷地内のハンガーです。市中心部からはバスと近郊鉄道が空港沿いに走り、空港の北端を東西に走るKings
Rdと交差する停留所又は駅下車、徒歩15分位です。
公開されているハンガーは一つですが、隣のレストア工場のハンガーも、「見たい」と「I would like to …」構文でガイドに言ったら、すぐに見せてくれました。レストア中のF4U
や完全なブーメランがあり、大感激でした。
なお迂闊にも、撮影時にレンズに埃がついていたのに気付かず、一部見苦しい写真のあることをお詫びします。 |