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誌上個展

(Photo)T34

by  コルディッツ

 今から40年近く前の高校生時代、76スケールの戦車等を駒にして、WWⅡのウォーゲームに興じていました。同志に地主の跡取りがいたので、広い戦場(会場)は確保しましたが、そのため彼が断トツ人気のドイツ軍指揮官となり、私は不人気のソ連軍指揮官にさせられました(泣)。
 ゲームは日曜日で、その国の指揮官が駒を作って、会場に持ち寄るシステムにしたので、前夜はお小遣いの許す限り買い集めたプラモデルの戦車等を必死に大量生産(笑)。
 軍縮で、未塗装駒の出場禁止ルールも出来ましたが、私はフジミのT34を10台同時並行で隙間のパテ埋めもせず組立て、全部並べ、缶スプレーを吹き付けて一気に完成させていましたので、確かに模型工作の腕は落ちますね(苦笑)。
 いくら駒とはいえ、同じ戦車ばかりの製作は飽きが来ますが、その点独軍は多種多様な戦車、ソフトスキン、野砲が揃っていて、羨ましかったです。
 
 しかしソ連軍は、エアフィックスのT34とJS3(当時はベルリン攻防戦に参加したとされていました)とフジミのKVⅠ、KVⅡ、T34/76、T34/85、SU85の戦車ばかりで、ガスジープすらない情けない軍隊でした。しかもKV戦車の性能はT34と同等以下とし、かつ JS3は史実を盾に出場台数を制限するルールが作られたので、T34製造ばかりです。
 でも作っていると、関心のなかったT34にも、愛着が芽生えて来るものですね。何より前面装甲を傾斜させたスタイルは無駄がなく、初期の76mm砲塔は狭くて兵器としては??なのは分かっていましたが、快速戦車らしく気に入りました。それにフジミのキットは 初期にリリースされたKV戦車やヘッツアーと比べると、質が格段に向上していたので、実車並に生産性が良く(笑)、たいへん満足でした。
 ロシアではT34を沢山見られますが、私のロシア体験は、昔々アエロフロートの格安航空券でのヨーロッパへの途上、モスクワに一泊した位です。けれどWWⅡ史上上、重要 な戦車なので、P51のように(笑)、案外多くの博物館でT34を拝観出来ました。


T34/76 1941型? ポーランド軍事博物館(ワルシャワ)にて 2009年4月撮影






T34/76 1943年型 ロシア戦勝記念碑(ベルリン)にて 2008年12月撮影



T34/76 1943年型 ドイツ戦車博物館(ムンスター)にて 2012年11月撮影



以下T34/85 帝国戦争博物館(ロンドン)にて 2005年7月撮影
 1990年代に私が最初に見たT34です。ウォーゲームをしている頃に、現物に
  お目にかかる機会が来るとは、思ってもいませんでした。



ボービントン戦車博物館(ボービントン、ドーセット州)にて 2010年7月撮影
タイガーⅠ型戦車と正対して展示されています。正しくウォーゲーム(笑)



 中国人民革命軍事博物館(北京)にて 2004年5月撮影 



軍事博物館(ブリュセル)にて 2009年12月撮影



オートテック博物館(ジンスハイム)にて 2012年11月撮影
ドイツ人が、このような展示方法を好んでいるとは…



 アーセナル戦車博物館(ストレングネス、スウェーデン)にて 2014年6月撮影



アーセナル戦車博物館(ストレングネス、スウェーデン)にて 2014年6月撮影
前面ハッチから内部をフラシュ撮影しました。 



カルルホルスト記念館(ベルリン)にて 2014年8月撮影
カルルホルスト記念館は、1945年5月9日にドイツの降伏調印式が行われた場所で、調印式会場が当時のまま残されています。館内部の写真撮影は禁止でした。 



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