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誌上個展

    Bf109G-14 (フジミ1/48)

by MELS57




 フジミ1/48のキットです。(キットはG-6構成のモノ)
きれいなモールドで小物パーツもしっかりと揃っています。
先のアカデミーのキットと比較して良い出来に見えます。
しかし…完全なモノとはこのキットもいえません。
G型各種コンバーチブル化を前提に設計してある為に、狙った機種によって表面のパネルのモールドを埋めたり、また逆に追加したりと(G後期やK型の大型カウルまで対応するため若干無理な部品割になっています)普通に形にする事に手間がかかります。
そのかわりにワンサカとコンバーチブル化のパーツが入っており、48のメッサーを他にも作成するのであれば流用出来ます。




 肝心のプロポーションに関しては胴体前半部にウィークポイントがあります。
まず、機首が短い。1/48で約2㎜強カウリング付け根前後あたりで延長してやります。
(ちなみにH社のモデルも同じ傾向です)機首延長で微妙にディメンションが狂ってきますが合わせる形でオイルクーラも延長し、位置関係を調整し、組み上げていきます。
その他G6型以降の13mm銃の薬莢排出道をクリヤするための、ボイレの形状も上面を平らに成型。
これでかなり〝らしく”なると思います。




 あと意外と手間がかかるのが、主翼の内臓ラジエターフラップ及びフラップの固定で基本イモ付け指定で特に開状態など再現しようとしますと事前に金属線など固定用の工作が必要です。 全体工作が完了しましたら(この時点で胴体、主翼、尾翼2個で4個片状態)グレーサフを吹いて表面状態のチェック。




 塗装は今やなつかしい感もあるスコードロンシグナル社のインアクションシリーズ(Bf109 Part2)より参照しました。 ドン、グリーア氏によるプロファイル図は技巧的でもないですが独特の味があり、私はこの画風は好きです。 専属のイラストレータかと思ってましたが、トルコPMモデル(最近廃業したとか)のボックスアートはこの方のイラスト(ややダルな仕上げですが)でした。



 全体的に末期迷彩のヨレヨレ感満載で塗ってみました。尾翼のスワスチカ以外はすべて塗装仕上げです。(ステンシル系はデカール貼付)
インクスポットは一発勝負の吹き付けです。
全体塗装完了後、水彩色鉛筆のアンバー系数色でパネルラインの書き込みや、汚しをさっさと行い完了です。やや雑な感じですがこれはこれでアリと思っています。出来上がりは如何?


※追記 韓国のKAモデルなるメーカーからエッチング部品をつけてフジミ製品と思われるモノが発売されるようです。(G-6/G-10系) 現在はフジミのキットは絶版状態なので気になる方は手に入れてはどうでしょう。


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