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プラモデル製作記事

ベル P-39Q エアラコブラ (レベル 1/72)

  by 加藤 寛之




 アオシマのキングコブラを作ったついでに、レベルのファイターシリ-ズからエアラコブラを組んでみた。このキットを作るのは今回が初めてで、ちょっと嬉しい感じがする。 Webモデラーズで何か月か前に出展されたことは承知しているけれども、“もう、いいか”ということだ。




 キットは簡単なパーツ分割で、胴体左側のパネルを取りはずしてエンジンが見えるのが特徴。これは私の趣味と違うので、閉じた。上反角は“こんな感じかな”くらいで固定して見たら、ちょうど良かった。古いプラモデルは、こういうところが良くできているから嬉しい。そうはいっても、大量に製造したためか金型劣化は隠せず、もともと段差だってある。一方で、リベットで埋め尽されている表面は保持したい。そこでパテは溶剤で拭き取る方法にした。濃密な表面モールドのなかでは継ぎ目が残っても気にならない。難しいことは考えなくてよいのだ。 タイヤは特徴あるドーナツ形で、脚カバーと脚柱に造りこまれたホイールで挟む。タイヤの塗装が楽なことは言うまでもなく、今日の高い精度で作ったら面白いと思う。風防は驚くほどうまく合う。もちろん、それなりの調整後の話だけれども、その手作業の調整程度がちょうど良くてプラモデルとして楽しいのだ。パーツが少なく、作業もテキト~なので、整形まで含めて数時間で「士」形になった。“あれ?”ちょっと、胴体平面形が曲がっているみたい・・・気のせいだな。




 さて、塗装だ。上側面はオリーブドラブ、下面はニュートラルグレーでへろっと塗る。パネルラインに黒っぽい色を加え、それでOKとする。機首の黄色は、私が好きな黄橙色。後胴の白帯は、これまた好きなキャラクターホワイト。これもぺろっぺろっと塗る。だいたいこんな調子で良いのだよ・・・と、この甘さが失敗だった。さすがにキットデカールは紙くず状態で、その辺りにあった余りの米軍デカールを貼ったのがマズかった。こちらも硬い、ノリが弱い、割れるで諦めて剥がしはじめたら、こんどは左上面だけが中途ハンパにしか剥がれない。貼るに貼れない、剥がすに剥がれない、これは困った(ああ、もう!)。 もはや冷静に対処する心情ではなく、これまた余りモノのソ連の赤い星に変え、問題の左上面は米軍マークを塗りつぶしたようにしてごまかしてみた。でも、下地にデカールの破片が残っているので、グチャグチャになっている。“まあイイや”とも思えないが、年間20~30機も作れば、こんなこともときには発生する。5月2~5日まで埼玉県所沢市の航空発祥記念館で開催のSLB展示会に、このエアラコブラも登場すると思うが、よく見ないでほしい(←展示会の広告に強引にもってきた)。




 このキットは前脚が短いのか、特徴ある前上がりの地上姿勢になってない。伸ばして装着すれば改善するのだが、気にせずに接着してある。キットのままでイイんだと思えば、どんどん作れる。 子供のときは、そうだったはずだ。キットのままでいいと思えば、いまでもプラモデルは昔と同じように楽しいのだ。


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Vol.81 2015 May.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
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