一方、難点も多々ある。最大の難は主翼がひどい前下がりになることで、隠しようがない。前回作ったときは、これが許せなかった。・・・ということは、胴体の側面形もがおかしいはずで、当然、断面形だって不正確なはずだ。内側に窓枠のモールドがあるのは塗装でごまかすとしても、乗降ドアは胴体側とパックリと隙間が生じる。背部の吸気口もひどく大雑把な造形だ。スピンナーが胴体の線とつながらないけれども、この時代ならば珍しくなかったので許す。それでも、先端に銃口はほしかった。テキトウさはプロペラも同じで、実機写真と見比べてはいけない。主翼はとみると、実機は層流翼断面だというが、キットはそんな些細なことなど気にしていない。前縁付け根から入った空気はどこから出るかも気にしていない。 |
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些細なことといえば、排気管の数がオカシいんじゃないか?片側5コって何だ、ホンモノは・・・まあいいか。デカールは米軍仕様の基本的なものだけ。国籍マークが2枚余るので好みで貼ってくださいとか書いてあるのは、いかにもアオシマ。でも貼りかた説明で星マークを天地逆で指示しているのはマズいのじゃないだろうか。箱絵の機体塗装は、上側面が青で、機首や落下タンクを赤や黄色で飾ってある。これまたいかにもアオシマで、この齢になるとそのテキトウさを楽しめる。 |