Home >零式艦上戦闘機32型 報國号 (ファインモールド 1/72) 飛行機プラモデル製作特集

誌上個展

零式艦上戦闘機32型 報國号 
(ファインモールド 1/72)

by 寿




 スケールアヴィエーション誌の付録(つーかキットの付属で本が付いてる?)マガジンキットなる「ぜろせん」第二弾として出たヤツです。このところ制作ペースが失速気味でしたが、なんとかひねり出せました。キットはまぁ何と言いますか「ナナニイでここまでやる必要あんの?」てな超絶キットで、もうモデラー的には妄想に走る以外におひねりする部分のない模型だったりします。 本込みで3200円はお高いですけど、本自体が1400円程度だということを考えると1800円前後のキットという事になりますから、この内容でこのお値段は極めて良心的といって良いのでは?




 とは言ってもタミヤの1/72ゼロ戦で32型が新金で出ている昨今、このキットも随分と悩ましいポジションです。タミヤ謹製のブツもそーとーに出来が良い上に、定番商品なもんだから模型店に行けばすぐに手に入る。 このファイン版もある意味絶版キットと言えるので、気が付いた時に作らなきゃ忘れ去られちまいますわ。




 さて、機体はゼロの中では一番好きな32型。うーん、いつ見ても素敵。切断翼ってなんかそそられません?たとえばスピットの切断翼機とかクリップ・ド・デルタのジェットとか。ラバウルに派遣された機体には長砲身の二号銃を付けたヤツもあったそうなので、今回はソイツに決定。 機体は報國号。塗装はもち、灰緑色で~。で、資料によれば30ミリ砲を付けたヤツもあったとか。新装備の実験機か、コイツは・・・・よく翼が折れなかったもんだ。




 しかし世間じゃ人気ないですよね、この型。付録の本(プラモは本体)にもラバウル方面でバカ勝ちしたのも実は32型ってありますし(第二次無敵ゼロ戦神話ですね)、性能も21型より明らかに向上して搭乗員の評価も決して悪くなかったとか。戦闘機の命とも言えるロール率も上がってるしねぇ。 世間の評価は航続距離と水平旋回能力の劣化にスポット当てすぎてるんじゃないかしら。52型の方が重くなってもっと劣化してるのに(まぁ、それが時代の要請で仕方のない話ですが・・・・)坂井三郎も酷評してますけど、あの方は零戦21型以外アウトオブ眼中な人ですからねぇ。




製作の詳細

(写真1)コクピットにスミ入れ。アップにすると1/48と区別がつかない・・・・
(写真2側面パネルもこんな感じに

(写真3)計器板はデカールで。でも完成したら見えないんだろーなー

(写真4)カウルフラップの隙間から集合排気管が見える。完成したら見えるかどうか。ちなみに銀色の部分は吸気管。茶色が排気管ね。何もここまでパーツにしなくても・・・・


(写真5)胴体の筆塗りが終了。ムラムラじゃのう。いつものことだけど。
(写真6)フラップや脚庫などは青竹色。珍しくマスキングとかしてみたりして。筆塗りだとこの色は乗りが悪いのよ。だからここはエアブラシオンリ~シルバーベースにクリアーブルーを吹いて青竹色の代わりにします。  






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