丁度この日は、3月末付で海上自衛隊厚木航空基地の第4航空群第3航空隊へ初の実戦部隊配備となった日本の新鋭哨戒機P-1も並んで展示されたこともあり、両者の比較もできました。大きさはほとんど同じくらいですが、外観的にはエンジンが4発のP-1に対し、P-8Aは双発、P-1には潜水艦捜索用の磁気探知機(MAD)のブームが尾部に大きく突き出しているのに対し、P-8AはMADブームらしきものがお尻から突き出ているだけで、実際には重量軽減のためMADは搭載されていません。確かに計画時の図と比べると、このブームの長さは短くなっており、他のセンサーが収納されているのかもしれません。 |
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勿論MADだけで潜水艦を見つけるわけではありませんが、索敵能力の低下につながらないのか、少々心配にもなるところです。しかし、ポセイドンはP-3やP-1のように低空飛行による海面上索敵活動はそのミッションに含まれていないとのことですので、運用思想が従来の哨戒機とは少し異なるのかもしれません。それでも、長時間の洋上偵察ミッションは含まれており、空中受油装置をコクピット天井付近に備えていますが、海軍伝統のホース・アンド・ドローグ方式ではなく、空軍のフライイング・ブーム方式に対応したものになっています。 |