地元の模型屋に、待望のエアフィックス72のブリストル・ブレニムMk.ⅣFが、ドルニエ17Zと並んでいたので、両方とも即買ってしまいました。作りきれないプラモデルを数多く抱え込み、これ以上在庫は増やさないと誓ったのに、魅力的なキットを見ると、つい…
先にリリースされたブレニムMk.Ⅰは見ていなかったので、初めて新製品ブレニムのパーツを見たのですが、一見48かと思う部品点数の多さに驚きました。けれどパーツを
見ていると、何だかサクサク組立てられそうな気がして、安堵した所です。
ブレニムは、スペイン内戦の始まった年(1936年)から配備された機首の短いMk.Ⅰと、第二次世界大戦の始まった年(1939年)から配備の機首を延長したMK.Ⅳ、Mk.Ⅳを改良したMk.Ⅴの三型式が生産されています。イギリスはブレニムを世界中に配備した上、ルーマニアやトルコにも輸出していますが、フィンランドも有力な顧客で、ライセンス生産権も購入して、Mk.Ⅰは18機輸入&45機生産、Mk.Ⅳも24機輸入&10機生産しています。
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フィンランド空軍は、ブレニムに独自の改修を加えました。スウェーデン製爆弾を搭載出来るように爆弾倉を大型化し、エンジンの空気吸入口に、Bf109の物を装着したと言われています。またそのエンジン(ブリストル・マーキュリー)確保のために、同じエンジンを使うフォッカーDXXⅠは、P&Wエンジンに換装する事になリ、加藤隼戦闘機隊の一件も合わせてみると、決して主役ではないけれど、歴史に名を残したヒコーキかと。
現存するブレニムはMk.Ⅳばかりのようですが、ヘルシンキ国際空港近くのフィンランド航空博物館は、Mk.Ⅰを所蔵しているようですが、公開されていません。
今回はロンドン郊外のヘンドンにあるRAF博物館のMk.Ⅳと、フィンランド中央部の街、ユバスキュラ郊外のティッカコスキにあるフィンランド中央航空博物館のMk.Ⅳを並べて
みましたので、フィンランド独自の改修点に関心を持っていただけたら幸いです。
なおカナダでライセンス生産された機体は、ボーリングブロークと称し、多くの博物館で拝観出来ます。 |