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特集  SF・キャラクターモデル

ダグラム 攻撃ヘリ MP-2 (タカラ 1/72)

by  田口博通 Hiromichi Taguchi
SF・キャラクタープラモデル



 昔、ダグラムがテレビ放送されていた時代に スポンサーだったタカラから発売されていた攻撃ヘリ MP-2。ダグラムの世界観を補強する兵器の一つとして劇中に登場しています。
 
 AH-1Sコブラの系統を受け継いだと思われるスタイルですが、翼にターボエンジンを装備というのがいかにもありそうな造形です。スケールは 1/72で、 現用ヘリのコレクションの中に置いても、違和感が無いフォルムではあります。
 
 ただ、攻撃ヘリの造形としては、ちょっと寸詰まり感があり、可愛いいのはいいのですが、このスタイルでは すぐに撃ち落とされてしまいそうです。
 攻撃ヘリらしさという個人的な好みでは、もう20%くらい全長が長い方が、見た目の獰猛さが増したはずで、下の写真比較で遊んでみました。いかがでしょうか。
  また、キットでは残念ながら、武装のバランスが今一つで、胴体下面のガトリング機銃が太く短くて、実感を損ねています。また、脚に装備するロケット弾パックも太過ぎで、こちらは20%くらい細くした方がバランスがとれるはず。
  
 アニメの設定もあるため、結局、キットのまま作りましたが、武装はフジミのコブラから流用した方が 絶対に強そうに見えるはずです。

なんて 考えながら、モデルを眺めて脳内モデリングを進めてみるのも大変 楽しいものがあります。

MP-2キットの側面写真 寸詰まり感があり、「攻撃ヘリ」というよりも「観測ヘリ」という雰囲気だ。


写真加工ソフトで思い切って全長を20%伸ばしたフォルム。 こちらの方が、断然 強そうに見えないだろうか。



 このMP-2モデルを作ったのは20年くらい前で、見えるところではありませんが、コクピット内の照準サイトを、テレビタイプに改造しています。
 コクピット内はキット説明書の指定通り、グレーとして、座席をブラックで塗り分けました。しかし、かなり内部が簡略化されているので、ブラック一色で塗った方が、攻撃ヘリらしさが醸し出せたかもしれません。
 全体を1段明るめのオリーブドラブ塗装にしたく、ソリッドカラーのODを吹き付け、パネルラインのスミイレはアニメキャラよろしく、黒の艶消しで濃いめに入れてみました。
 




 実は、この攻撃ヘリMP-2は webモデラーズ2011年8月号の表紙に一度使っていて、同号のSFモデル特集に 掲載するつもりでした。が、当時は中国青島に赴任していたため、結局果たせないまま、ずるずると4年後の今月になってしまいました。  こういう実機もどきのアニメ登場の機体は、気楽に作ってみるのも楽しいが、好みのフォルムなど 後で、あれこれ、想像するのも なかなかの楽しさです。
 そして、いつのまにか、自分でスタイルをデザインした攻撃ヘリをフルスクラッチする妄想モードにスイッチが入っており、脳内モデリング全開です。
 現代は写真加工ソフトで 理想の機体フォルムを簡単にトライできるという 昔では考えられなかったようなアイテムも個人レベルで簡単に使え、その妄想を後押しします。この20年の時代の進化を痛感します。

下は2011年8月号表紙に使った写真を基に、写真加工ソフトで全長を20%引き伸ばしスタイルをよくしてみた好みのフォルム
webモデラーズ2011年8月号の表紙とお比べ下さい。



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