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飛行機プラモデルの製作

零式水上偵察機 (ニチモ 1/48)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治




■作品について
 この作品は2006年の冬頃のものですが、飛行機作りを海外のものばかり手掛けてきたのですがさて日本機と言うとほとんど作ってきませんでした。どうしても有名で見栄えのあるものに目がいってしまいます。ハセガワさんからたくさんの日本機のキットが発売されており、そのほとんどを購入してきました。 日本機の中でも今回の水偵は有名で1/72では一度手がけましたが完成にはいたりませんでした。ストックとしては唯一1/48でニチモのキットが埃を被って棚に眠っていましたがキャノピーの出来、カウリング、胴体幅などアウトラインに問題があるキットでした。自分の改造に関する技術も徐々に向上してきて、なんとかしてまともな零水偵にしてやろうとして製作に取り掛かりました。




■キットについて
 ニチモ製の1/48で現在では入手困難なキットです。キットのリベットとパネルラインは凸タイプで 胴体幅が太すぎることとキャノピーの形状及肉厚なことで外観を損なっているキットです。 発売はかなり前で当時としては貴重なキットとして存在価値があったかもしれません。デカールは経年劣化がひどく使用は最小限にとどめました。




■製作について

 まず機体全体のリベット打ちこれはカル子でコツコツと行いました。パネルラインは筋掘りで掘り直し、胴体パーツを機首から水垂直尾翼に向けて片側1~0.5mm程度削り落します。これはキャノピー幅に合わせるためです。

補助翼、垂直・水平尾翼を切り離し可動状態にしました。胴体脇のアンテナは伸ばしランナーでスクラッチしました。問題のキャノピーはどうにもならないのでコンパウンドで磨きをかけて少しでも見栄えを良くしました。




 塗装はグンゼのラッカー系塗料を使いました。一度基本の指定色を軽くエアブラシします。次にパネルラインに沿って黒茶色のラインをエアブラシしていきます。今度は仕上げ塗装で指定色をパネルラインを覆うように(薄く黒茶色が見えるように)エアブラシしていきます。 国籍マークはデカールを使用せず下地に白色を塗りその上に赤色を塗りました。塗装乾燥後タミヤエナメルで墨入れを行います。墨入れ乾燥後透明クリアーを一度吹きつけます。これはデカールの艶と他の塗料の艶を一度全部均一にすることと発色をよくするために行います。最後に艶消しクリアーを2度吹きつけて完成です。



全体をとおして
 製作は100時間程度かかったと思います。カルコでリベット打ちするときに接着剤を多用した個所は素材の中身が柔らかくカルコが奥深くまで“プス”と言った感じで入り込んでしまい穴の大きさがまばらになりリベット打ちに失敗をしてしましました。接着剤のつけすぎは要注意です。 まあ今回の改造で少しは零水偵らしくなったと思います。古いキットでも改造を施せばよくなるし、コツコツとやることで愛着が湧いてくるもので出来栄えも期待通りになるもので努力のかいがありました。





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