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特集 米空軍現用機

   リパブリックA-10A サンダーボルトII
(ハセガワ 1/72)

by  Windy Wing 2013
飛行機プラモデル製作

 今回は20年ほど前に手を付けたものの、その後、永らく放置してあったキットを心機一転、製作再開したA-10AサンダーボルトIIをご紹介いたします。



 20年前ということで、題材にしたハセガワのキットはいささか時代を感じさせる凸モールドで構成されています。また、一般にA-10の機首の造型は難しいのですが、本キットからも最前線で激務にあたる機体の無骨さは感じられず、誠に穏やかな顔つきになっています。



そんな二つ星キットながら、一旦お手付きをしてしまった行きがかり上、動翼をバラしたり、スジボリを入れなおしたりして、とにもかくにもベントウォーターズ基地在英第81戦術戦闘航空団所属機に仕上げました。



使用したエクストラデカールは、別売りの割りには印刷のズレが目立ったり、マークソフターへの反応にクセがあったりと、あまり上質なものではありませんが、皮膜が薄く、ノリも強力なので、余白の目立ちにくいのが特長です。



今回は「20年前の自分」と「今の私」の共作であり、競作でもあります。あのころに帰って「もっと肩の力を抜いて作れよ」と諭せば、「おまえこそもっと真面目に作れ」と言い返されそうです。



すでに良質なキットが多数発売されている今日、このハセガワの製品をあえてオススメする理由は特に見あたりません。もしも、これから1/72でA-10を製作するのであれば、パーツ段階での概観ながら、以下の3社のキットはいずれを選んでもハズレがなさそうです。

<アカデミー>構成などから推測するに、ハセガワのキットをコピーして、凹モールドで仕立てたように見うけられます。したがって、機首が丸すぎる点は同様ですが、モールドは3社の中で一番すっきりとしています。価格も実に手ごろでしたが、最近はやや入手が難しいかもしれません。

<ホビーボス>アカデミーより凹モールドがやや甘い感じはするものの、それほど悪くはありません。例によって、胴体本体、あるいは胴体下面と主尾翼が一体成形になっていたりして、組み立てやすそうですが、他社の2倍以上の価格がヘビーです。

<イタレリ/タミヤ>これもアカデミーよりは甘い凹モールドですが、動翼類が一部別パーツになっているなど、イタレリ製品の中では標準以上の出来です。胴体全体がややスマートすぎる印象がありますが、タミヤ・ブランドで広く廉価販売されているので、お手軽という点ではよろしいのではないでしょうか。


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