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特集  ヘリコプター

(Photo) ボーイング・バートルV-107Ⅱ

by  コルディッツ
飛行機実機写真

 ボーイング・バートル社製造のV-107Ⅱは、タンデムローター式の大型ヘリコプターで、ボーイングに吸収される前にバートル社が製作したものです。バートル社はパイアセッキ社の後継なので、V-107Ⅱに、バナナと渾名されたH-21(バートル44)の面影が見える様な気がします。
 最初の試作機バートルモデル107(V-107)は、エンジンが非力だったので、ほどなく強力なエンジンに換装したモデル107Ⅱが開発されました。このタイプがアメリカ海兵隊に採用されて道が開き、海軍でも採用され、やがてアメリカ軍は機種番号をCH-46で 統一しています。
 ボーイング・バートル社となって、海外への輸出も行われたばかりか、川崎重工では生産販売のライセンス権を取得し、自衛隊や警察に供給した上、何とスウェーデンに 輸出までしていました!
 後継機にあたるCH-47にも、V-107Ⅱの形状は残っていますので、V-107はたいへん完成度の高いヘリコプターだったのでしょう。


アメリカ海軍のUH-46D シーナイト  150954/VR-46
 空母ミッドウェイ博物館(サンディエゴ)にて  2013年4月撮影















スウェーデンではHKP-4と命名され、空軍と海軍で使用されました。空軍は救難で、
海軍は救難に加えて主に対潜水艦戦用に配備していました。
 真相は不明ですが、この機を川崎重工製としている資料もありました。
スウェーデン海軍のHKP-4  04451/91
 スウェーデン空軍博物館(リンショーピング)にて  2014年6月撮影





ブレードまで迷彩しているとは思いませんでした…



航空自衛隊のKV-107Ⅱ  24-4832
浜松広報館(浜松)にて  2012年9月撮影






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