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飛行機プラモデルの製作

Bf109 G-10 (レヴェル 1/48)

by Mels57




 かなりベテランのキットです。
発売当初は、ほぼ同時期にリリースされたエアフィックスのF型とともに当時のベストキットです。なにしろ後期型の大型カウリングのメッサーが立体化された最初のものでしたから。
最近のレヴェルも主に1/32スケールで結構な勢いで新金型を起こしています。
以外にもドイツ機を続々と発売しており人ごとながら売れ行きが心配になるほどです。(JU88,AR196,He219、それにBf109G10/Fw190Fまで!)
私も古くはグンゼレベル版で1/32御三家(スピット、メッサー、Ju87B)や¥100-1/72ファイターシリーズを作ったくちです。




 さて本キット、良くも悪くも当時のレヴェル社らしいもの(イメージは上等で細部はアバウト)です。
基本凹彫りモールドでメリハリもあり、いいかんじです。反面省略されすぎのコクピットやこの時期の考証不足で仕方がないのですが胴体後半の断面形状、主翼中付け根のフィレット無視がいまの目では若干厳しいところもあります。細かくみれば売りの大型カウリング形状にイチャモンつける意見もありますが、初見のイメージでは良い雰囲気のあるキットと思います。
ちなみに私が買ったものはハセガワがモノグラム(レヴェル社と合併していました)と提携して、国内パッケージ版で販売されていたものです。

先のアカデミー社とパーツ割がほぼ同じ(というか多分アカデミーがコピー? 主翼系は互換性あり)なので同様の手順で作りこんでいきます。




 このG-10型を作ってわかったのですが、色々な資料を見ていますと本キットのようなK型に通じる
カウリングとは別に生産協力工場で製造した(主にエルラ製作所製 よりなだらかなライン)G-10もかなりあり、意識してみるとこちらの方も結構多くの写真が散見されます。
同じく翼上面の大型タイヤ用のバルジ装備型より従来のG型の小バルジも多いです。まあはっきりとした組み合わせの決まりは事実上ないようではありますが。




 この形式でも塗装モデルを決定するのが難儀しそうです。キットの仕様のままで塗装出来る例はないのかと探しましたが、戦争末期ドイツのものはもうバラバラにちかい状態で1機ごとに異なる塗装パターンでパス。
そこで枢軸軍のモノではありますが、ハンガリー軍の例が見つかりましたので(この塗装例は何種かの解釈があるヤツ)
今回はこの塗りでいきます。翼下面の一部が未塗装で完成しておらず、つぎはぎ状態が新鮮ではあります。
戦争末期ではBf109に限らず一部未塗装でロールアウトした機体が多いです。(Fw190Dシリーズなど)
しかしほんとにこんな色で塗ってたんでしょうか。資料本の内容をまるのみです…機首にはイエローバンドは塗られていないようです。
(モノクロ写真では判別困難 良く塗装例を書き起こしたものと感心しきり)



実機では別工場で完成塗装済みの尾部ユニットをとりつけて組み立てしていた為、とってつけたようなイメージはあります。
木製垂直尾翼部の塗装のちぐはぐ感が出せましたでしょうかね 今回は一切デカール類は使用せず塗装処理のみで仕上げました。
実際にこの機体が実戦参加したのかも?です。敗戦直後の集積ヤードで撮影された数葉の写真で確認されているヤツです。
(Me262の上にかぶさる様に廃棄された姿が無残です…)

このキットは未だ現役で入手可能です。(パッケージ変えで色々あり)




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