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誌上個展

<日本航空史>
神風号、ロンドンに飛ぶ(続編) & お詫び

  by 加藤 寛之
プラモデル コラム

 今月も神風号なのだが、まずお詫びから。先月号で、目的地をウッカリして「パリ」と書いてしまい、それを本誌に数日間掲載してしまった。もちろん「ロンドン」が正しい。ご迷惑をおかけしました。お詫びして訂正させていただきます。  気持ちを新たに、書き始めます。
 神風号の色だが、機体全体は塗装の銀色、それにコックピット前後は青、朝日は白地に赤の陽光といったものだ。では、青とは、どんな青色か。さらに風防内部の胴体上面は何色なのだろうか。こうなってくると、真剣に調べていないこともあって、よく分からない。





  機体が塗装してあることは、実機写真をみれば分かる。金属地肌ではない。ところがモノクロでは灰色にも見えることから、模型界に神風灰色説が出た事もある。これはほどなく銀色塗装であると訂正された。青は、当時の「アサヒグラフ」の特集号の表紙イラストで青く刷られているし、それ以外でも青いので青とは分かる。でも紙に印刷して80年近く経過した青色が実機の青色を反映しているとは到底考えられないし、それ以外でも同じようなものだ。 掲載写真は「20世紀デザイン切手第8集」の神風号とニッポン号である。もちろん最近の印刷で、神風号の青色は渋い色で刷っている。どれほど実機を反映しているか分からないが、色の常識はこういうものが積み重なっていくのだともいえる。この神風号だが、絵には私のウッカリも霧散しそうな大エラーがある。ラダーの「J」の前方が背景色になっているが、ここは垂直安定板があるはずの場所。作画の参考にした写真では分かりにくかったのだろう。ヒトは間違いをする生き物です、お許しを。 


 では私がプラモデルで作るときはというと、青はクレオスの「インディ-ブルー」あたりを塗っていて、風防内部の胴体上面も同色。その方が模型としてきれいだからで、細かいことは気にしないのだ。   この切手のもう一方であるニッポン号は無塗装の金属地肌だったそうだ。切手の銀色表現はうまく雰囲気を変えてあって好ましいと思う。


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